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シアタールーム 011 古ぅっるい、東映アニメ

昔、お友達とお話していて、驚いたことがありました。

「いやー、子供たちに見せてあげるアニメを、ホルスの大冒険というわけにも行かなくて・・・(この方、ご自身の医院の待合室で、休みの日なんかに、子供たちに映画を見せてあげたりしています)
「え、なんでです?」
「濃過ぎるじゃない」

へー、そんな時代なんだと驚きながら、そうだとしたら、紹介するのもいいかなーと思います。
今は昔・・・東映アニメこそ、日本のアニメの本流の時代がありました。宮崎駿監督を含めて、源流に東映を持つ人は少なくありません。あ、東映アニメーションは、今も大手の会社です・・・ゴメンナサイ・・・(^^;
私にも、思い出深い作品がいろいろとあります。小さいときに見たものとは別に、思い出深い作品をご紹介します。

 太陽の王子 ホルスの大冒険

■ 実は、記念すべき、日本アニメの分水嶺

東映 DSTD02103
シネスコサイズ Region2
DOLBY DIGITAL mono

昭和43年、1968年に作られたこのアニメは、日本アニメと、当時の東映動画にとって、分水嶺にある作品です。
当時の、このアニメ制作は、当時の常識を遥かに超える、作画枚数15万枚という規模で、それでも全く制作が追いつかず、大変なことになってしまいました。
当時の東映動画の幹部の言葉が「二階建てのプレハブ住宅を頼んだら、鉄筋の三階建ての家が建てられた」・・・(だったと思うのですが、違うかなー(^^?)・・・作品中でも、銀色狼に導かれたネズミたちの、部落襲撃シーンは、動画がなくなってしまっています。鉄筋の三階建ては、未完成だったわけですね・・・(^^;
原作は戯曲「チキサニの太陽」という、アイヌ伝承をモチーフにした作品に端を発しますが、北欧神話エッダにイメージを求め、そして当時の時代背景が反映しているこの企画は、はじめから難航したのでした。
なにしろ、作画陣で北欧神話の世界がイメージできる人がいなかったのでした。そして、新人一人が、それをこなせたのでした。その人の名は、宮崎駿・・・この作品中では、場面設計という聞き慣れない・・・というよりも、彼のための役職名で登場しています。
また、演出の高畑勲も、この作品が原因で、深刻な対立を経営陣と引き起こし、袂を別つ起点となります。
こうした背景から、このアニメから日本の作家性が現れている・・・と称されています。
私個人としては、採算を無視するのが作家性というものでもないので、そうなのかなーとも思いますが・・・、いずれにしても、当時の東映動画の方針が、作家たちと合わなくなってしまったのは、間違いないですね。袂を別った結果の、時代の流れの果てに、アカデミー賞を受賞した「千と千尋の神隠し」があったのだとしたら、本当に大切な事件であったのだと思います。
余談ついでですが、宮崎駿監督の第一弾、未来少年コナンの、残され島の設定・・・ホルスの生まれは場所の設定と同じです。意図的なのだと思いますけど・・・。
余談ついでですが、LDにはシナリオが付録として添付されていました・・・(^^)v
でも、こんなわけ知りな話題は、作品とは関係ないですね・・・

■ あらすじ

作品の舞台は、太古の人々の時代・・・世界は、人と悪魔、そして岩男(いわおとこ)など、神話の時代です。人々を征服しようとする、悪魔グルンワルドにやがて立ち向かう、ホルスは、錆付いた「太陽の剣」を岩男のモーグから授かります。誰にも抜けなかった剣を、ホルスが抜くことが出来たからなのでした。
モーグは、ホルスに語ります

「お前さんに、それを鍛えなおすことが出来るかな」
「できるさ!」
「はっはっは、無理だよ、お前さんひとりの力では・・・いいかね、もしその剣が鍛え上がり、お前さんに使いこなせるような時が来たら、このモーグ様も頭を下げてとくと拝見に伺うことにするよ。その時は、太陽の王子、そうお前さんが呼ばれるときだ・・・」

ヒルダ

作品に登場するヒロイン・ヒルダは、悪魔グルンワルドの妹・・・印象的で寂しいヒルダの歌声・・・そして、物語が進むと、こんなシーンが出てきます。

「あなたは死ぬのよ、人間に裏切られたその時に」
「違う、ヒルダは悪魔なんかじゃない・・・もしそうでも君なら人間になれる、人間にもどれるんだ」
「なりたくなんかないわ、人間なんかに!」

ホルスはヒルダにより迷いの森に落とされてしまいます。子供向けのストーリーとは思えないですね・・・当時は、これだけアダルトな設定は、一般ドラマでも少ないと思います。
果たして、太陽の剣とは、どのような力で鍛えなおされるものなのか・・・、物語は、孤独であったホルスに友人が出来ていく中で、様々な人々の裏切りを超えながら大円段へと向かいます・・・。
この作品の時代背景は、高度成長期の歪が日本を覆っていたときでした。
そして、東映動画には、労働争議の嵐も・・・
そうした時代背景を勘案すると、ちょっとストーリーが影響を受けすぎ・・・とも思うのですが、面白い作品です。もっとも、時代の影響を受けすぎるということは、時代を超えるだけの一般性が弱いということなのかもしれませんけど・・・。時代がさらに進んだとき、あまりピンとこない印象を与えるかも知れませんね。今の感覚では、主人公のホルスが、気の利かない、純粋真っ直ぐ君みたいな感じがしますし・・・。
ちなみに、私は子供の時に見たのではなく、成人してからこの作品を見ました。
昔、映画を見るって、ずいぶん贅沢なことでしたから・・・

 長靴をはいた猫

■ ホルスの翌年には、なんとこの作品・・・

東映 DSTD02105
シネスコサイズ Region2
DOLBY DIGITAL mono
初公開時のパンフレット
東映の特撮映画「宇宙からのメッセージ」
と同時公開でした

私がこの映画を見たときに、すぐに歌を覚えてしまいました。

びっくりしたにゃ
びっくりしたにゃ
びっくりしーた、びっくりしーた、びっくりしたにゃ

と、今でもそらで書けます・・・(^^)
軽いミュージカル仕立てのアニメです。
この作品以後、日本のアニメではあまり見かけない構成ですね。
この作品で、重要なシーンとなる、魔王の城でのおっかけっこ・・・その城の設定は、やはり宮崎駿でした・・・。
しかし、繰り返しになりますが、歌が記憶に残るアニメです。

小鳥さん、お願い、丘の向こうを探して
幸せが迷子になっていないかどうか・・・

お姫様が、魔王ルシファの求婚で困惑し、城の出窓でこの歌を歌います。

「朝日よー!」

このアニメは、やはり公開直後ではなく、テレビ放送になってからみました・・・と思っていのですが、本棚を見たら、公開時のパンフレットがありました。私は、同時公開であった、「宇宙からのメッセージ」を見たくて行ったと思うのですが、このアニメのほうが結局印象深かったようですね・・・(^^)

余談ですが、宇宙からのメッセージは、深作欽二監督でした。
南総里美八犬伝を、現代風にしたものでした・・・

実は、この作品のほうが、ホルスよりも好きだったりします・・・(^^)
続編に、「長靴をはいた猫 80日間世界一周」というのもありますが、そちらはちょっと、どうかなー・・・(^^?・・・この作品も、劇場で見たと思います。

 宇宙からのメッセージ

余談ですが、同時公開された宇宙からのメッセージの絵もご紹介しちゃいましょう。

ガバナス帝国戦艦
戦艦の下にジルーシアの民が・・・(^^;
ガバナス帝国人
リアベの戦士よ・・・ジルーシアお姫様役の志穂美悦子
ジルーシア宇宙船

スターウォーズの公開後、SFに自信を持っていた日本映画会社は、対抗して作品を作りました。
ひとつが、東宝の惑星大戦争、もうひとつが、東映の宇宙からのメッセージでした。
そして、その後、真っ向からのSF路線からは、日本の映画界は撤退したのでした・・・(^^;
気持ちは、わからないことはないですね・・・


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