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シアタールーム 009 菊池秀行 特集

アニメでは作れても、実写ではとても厄介な世界・・・それは、菊池秀行の小説の世界ではないでしょうか・・・。菊池秀行ご本人は、ホラーの大ファンで、映像人間という印象もあるのですが、その描き出す独特な世界は、なかなか映像化できません。あまりに情緒的で退廃的な怪しい世界・・・しかし、それでも人の生は続いていく・・・。
アニメ化も、川尻監督の登場によって初めて成功したのかも・・・
実は、私は、アニメ版「妖獣都市」を見てから、菊池秀行のファンとなったのでした・・・(^^;
ちなみに。この作品、好きなのですが、ちょっとエロチックかも・・・お見舞いに持っていったら「こういう作品、お好きなんですか」と聞かれてしまいました・・・あはは・・・好きなんでした・・・(^^;・・・

妖獣都市

■ 魔界の女は味がいい・・・

ジャパンホームビデオ FV-002
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DOLBY DIGITAL

今、世界的に知られている川尻善昭監督の、初めて作品、それが妖獣都市です。
原作は、全3巻の、菊池秀行「妖獣都市」シリーズ。
かなり原作はエロティックでえぐい作品ですが、アニメはシャープで美しい作品となっています。
ストーリーの根幹は同じですが、別な、より一般的な作品に昇華している点に、このアニメの特徴があります。
菊池秀行のこのような設定をきっかけとして、人の世と並存する、魔界の存在が、常識的な感覚として現代の日本のsfやホラー小説の背景になっていたように思います。
そうした世界では、科学など役に立たず、人の世の決め事すら力を持ちません。剣も、魔法も、相対的な力しかなく、しかし、人々は生きていきます。そして、なにかしら、人々や妖獣を結ぶものすらあるのです。
菊池秀行の世界観の原点のひとつが、妖獣都市にはあります。
この作品以降、サイレント・メビウスなど、魔界対人間界の設定の作品が日本には増えましたが、海外ではそれほど話題にはなっていないと思います。
この世界観は、日本の独壇場ですね・・・。

魔界都市 新宿

■ 魔界都市新宿は、描ききれたか・・・

ジャパンホームビデオ FV-004
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菊池秀行の人気シリーズ「魔界都市 新宿」シリーズ・・・
監督は、やはり川尻善昭。
魔震(デビル・クウェーク)により、地から切り離された新宿・・・その土地はもはや人の地にあらず・・・神の摂理も届かず、しかし、それでも人は生きていく・・・新宿のせんべい屋でマン・サーチャーである秋せつら、新宿区役所跡に不思議な病院を持つドクター・メフィストが原作では有名ですが、この作品には、ドクター・メフィストがちょっと出てくるだけです。
しかし、主人公の使う「念法」とか、菊池秀行ワールド全開です。
余談ですが、この作品がベースにしている、切り離された日常世界という世界観のルーツは、永井豪のバイオレンス・ジャックであるといわれています。
科学も神も意味をもてない世界・・・そこで行われる抗争・・・ついでに世界の危機まで入っちゃいます。
率直なところ、原作の規模が大き過ぎるので、その点で、単品ものであるこの作品はちょっと困ったのかもしれませんね。

風の名はアムネジア
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 ■ちょっと、手に余ったようですね・・・

時は1990年代終わり・・・人類は、ある瞬間に吹いた風「アムネジア」により、文明どころか言葉さえ失ってしまった・・・。全人類総阿呆という設定の下、アメリカを舞台に続く、アムネジアの解明の旅が続きます。そう、主人公も阿呆にしてしまうと困るので、主人公には言葉がまだあります。よかった・・・(^^;
菊池秀行の原点のようなこのストーリーこそ、菊池秀行の初期の作品です。
初期の菊池秀行は、「妖神グルメ」のように、世界に名ただたる、海底都市ルルイエの妖神クトゥルーをグルメもの・・・(^^?・・・作品と統合するなど、もの凄いことをやっていました。実は、長い間、「妖神グルメ」を菊池秀行の作品だと、思っていなかったほどです。
そう考えると、この作品は、まだ、菊池秀行としては、おとなしいほうですね・・・
菊池秀行のアメリカに対する思いも、たっぷりとまだあるこの作品は、欧米人に追いつけにくいと思える、「飛んだ」感覚が、それほど強くはありません・・・。
監督も、ちょっとおとなしく、残念ですが、アニメとしてはどうでしょうか・・・

吸血鬼ハンターD

■ 昔、気に入っていた作品ですけど・・・

人類が最終戦争を行った後に、世界を支配したのは吸血鬼・・・しかし、その世界も5000年のときを過ぎ、過去のものとなってる・・・世界には、貴族と自称した吸血鬼たちが作り出した化け物に満ち、人々はおびえながら暮らしています。それが吸血鬼ハンターDの世界です。
主人公のdはダンピール、禁断の、人間と吸血鬼の混血です。dの父親は、神祖ドラキュラ・・・dは、正統な血を継いだダンピールで、吸血鬼を専門とするハンターです。過去の栄光にすがるのは、人ではなく貴族たち・・・最後のシーンで、水戸黄門よろしく「あなた様は御神祖様の・・・」というシーンが出てくるあたりは、菊池秀行の鋭さがありますね。

SME Visual Works SVWB7047
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1985年に作られたこの作品が、菊池秀行のひとつの大人気シリーズである、バンパイアハンター Dの映像化、第一号です。音楽は、小室哲哉の若かりし日でした。余談ですが、d役の声優さんは、今は亡き塩沢兼人でした。
当時、この作品は私のお気に入りでしたが、バパイアハンターdの映像化としては、可も無く不可もなくという感じかもしれません。菊池秀行の飛んでいる感覚に、映像がついていけない点があるからかもしれませんね。ストーリーも、ちょっと人の世界に近い気がします。原作の世界は、人の彼方にあります。
はじめのこの作品は、EPIC SONYから発売されていましたが、DVDはSNKから出ています。

バンパイアハンター D 劇場公開バージョン

■ 文句なしに、凄い・・・

日米合作・・・絵は日本、音と声優はアメリカです。
率直なところ、この作品は・・・凄い・・・音も、絵も・・・
DTSで収録されている音は、本当にこうした音作りでいいの・・・という、もの凄い作りです。
作品の質に圧倒された音響スタッフが、対応するにはこの音しかなかった・・・という感じです。
残念ですが、日本の音響スタッフには、まだ作れないかもしれませんね・・・。
是非、DTSて゜楽しんでください。
スピーカーが吹き飛びそうな音作りとは、こうした音作りだと思います。
ところで、声優もアメリカ人ですので、当然英語の作品です。
ただ、使われている英語のわかりやすさから推察するに、日本語原作から作成したものだと思います。
絵と演出も凄い・・・監督は、川尻善昭です。
妖獣都市、魔界都市新宿のとき、作品を真っ向から取り扱い得なかった立場は、時間と供に代わったのでしょう。原作、『D−妖殺行−』をそのまま映像化することで、真っ向から菊池秀行の世界を映像化しました。
菊池秀行をして「実写を超える」と言わしめた、凄い作りです。

余談ですが、avexの松浦社長と飲んでいた時に、「バンパイアハンターDのBlu Ray出してくださいよう」とお話したら、後日にに松浦さんからメールが来て、「Blu Rayの発売に耐えられるクオリティなので検討に値すべきと考えます…」という担当部門からの返答のコピーをくれました。松浦さんは、いい方向かもと思ってメールをくれたと思うんですが、私はそれを見て、日本の大企業の、経営者に対する返信ですから、「出す気ないですぜ」という意味で読み取りました…(^^;

日本の企業は、大ヒット狙いの発売計画しか立てないので、旧作を方式違いで発売することに極めて消極的です。つまり、作品の「墓場」なんですよね。ワーナーが1950年代のアニメでいまだに世界中で儲けていることを考えると、一発狙いの馬鹿ばかりと思います。利益率で考える事も出来ないんですよね。社内と業界の駆け引きにたけた、しかし実は単に弧狡いだけの、作品が好きでもない奴が、偉そうなことを言って仕事をしているんですよねー。日本の企業一般に言える、腐った話題です。発売権を海外の会社にリリースするだけでも、作品が世に出ていいのですが、塩漬けにしたままであれば、作品はそのまま死んでいきます…作品に愛が無い人達、つまり寄生虫みたいな人たちが群がっているんですよね。海外でアップロードサイトが増えるのは、当然ですね。

   
avex AVBA14266
ビスタサイズ Region2
DOLBY DIGITAL/DTS

美しい、あり得てはならないバンパイアと人間の恋
バンパイアハンター D オリジナル日本語バージョン

■ 日本語になったら、表情が違うのね・・・

avex AVBA14393
ビスタサイズ Region2
DOLBY DIGITAL/DTS
なんと、劇場未公開だった日本語版が解禁・・・

だからなんだよ・・・と思ったら大違いでした。
なにしろ、英語版のわかりやすい会話よりも、日本語の会話のほうが会話に味があります。こんなに、台詞廻しに意味があるとは思いませんでした。おなじキャラクターが動いているのに、表情が違う気がします。
また、音の良さは英語版譲りです。
海外映画の日本語吹き替え版とは、一味も二味も違うのが、このDVDの売りではないでしょうか。

Blu Rayの時代になったんだから、1枚ですべて対応できるので、ちゃんと再発売しろよと思うのでした。