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かるばどすの
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シアタールーム 002 ベスト・キッド(Karate Kid) 特集

いろいろな方とお話していて、「えっ、あの映画がお好きなんですか」とか、「知らないですねー、その映画」といわれてしまうのが、このThe Karate Kidシリーズです。日本では、ベスト・キッドシリーズとなっています。なんでベスト・キッドなのかわからないですけど・・・(^^;
作品は、全部で4作・・・表向きのテーマは、「カラテ」です。
日本では、梶原一騎のおかげで、一撃必殺・極真カラテが有名になりました。大山倍達をモデルにした「空手バカ一代」のテレビアニメが放送されたのが1974年でした。この作品は、殺伐とした武道家を描いたものに過ぎなかったというと、なんなのですが、The Karate Kidシリーズと比較してしまうと、そうとしか説明できなくなってしまいます。
なぜなら、この作品の本当のテーマは「カラテ」を通じてみた「人の在り方」だからです。
1984年にアメリカから届けられたカラテ映画は、同じように、アメコミで人気を博していた、「Karate Kid」を原作に据えていながらも、精神性を中心にすえた映画だったのでした。
日本人よりも、アメリカ人というか、カリフォルニア人が、日本の雰囲気の精神性/Spiritualをうまく描くという、典型的なパターンでした。それは、2003年の Last Samraiでも同じですね・・・(^^;
しかし、ビル・コンティの音楽は、いいなあ

■訃報■
この映画でMiyagiを好演したパッド・モリタ氏は、2005/11/24にネバダ州ラスベガスの自宅で老衰のため亡くなりました。享年73歳でした。
1932年6月、カリフォルニア生まれ。第2次大戦中は日系人の収容所で暮らし、その後数多くのテレビドラマや映画に出演しました。

ベスト・キッド (The Karate Kid) 音楽とサラウンドの使い方も、特徴的でした・・・
ベスト・キッド(The Kaeate Kid) DVD
監督
脚本
音楽
ジョン・G・アヴィルドセン
ロバート・マーク・ケイメン
ビル・コンティ
ソニー・ピクチャーズ TSDD-10471
ビスタサイズ/DOLBY DIGITAL
Region 2
Karate Kid ORIGINAL SOUNDTRACK
KARUSSELL 551136-2
日本盤はないと思います・・・
このアルバム、劇中音楽が皆無・・・
ご注意・・・以後、ちょっとネタバレ式に書いています

主人公のラルフ・マッチオが演ずる「ダニエルさん」は、イタリア系アメリカ人です。お母さんに連れられて、新しい街に引っ越すところから始まるこの映画は、イタリア系アメリカ人と日系アメリカ人が中心をなす映画です。
パット・モリタが演ずる英語の不自由な日系人「ミヤギ」が管理人を務めているアパートに越して来たダニエルさんは、ちょっとかわいい女の子「アリ」にちょっかいを出したことから、「アリ」にふられたカラテ団体コブラ会の「ジョニー」に付け狙われます。
そして学園祭の夜、いつものお返しにと、トイレで「ジョニー」を水浸しにしたお返しに、ボコボコにされていまいます。その時に、「ダニエルさん」を助けたのが、アパートの管理人をしていた「ミヤギ」だったのでした。
強くなりたい一心の「ダニエルさん」から、カラテを教えて欲しいと嘆願されても相手にしなかった「ミヤギ」でしたが、コブラ会の勝てばいいというカラテを見て「ダニエルさん」にカラテを教えていきます。
そのトレーニングは、なんと車のワックスがけから始まるのでした・・・やがて、ダニエルさんは、カラテから、心のあり方を学んでいきます。
クライマックスでのカラテ大会で、勝ち進む「ダニエルさん」の優勝を阻むため、コブラ会は反則を犯して、ダニエルさんを負傷させます。
「ダニエルさん、もう十分だよ」
「ミヤギさん、今止めてはいけないんだ、彼らとのバランスのためにも」
「ミヤギ」は、その言葉に「ダニエルさん」の成長を認め、脱臼した足に、施術します。
ビル・コンティの音楽は、「ミヤギ」が施術するために手を「パン」とあわせた瞬間から、大きく盛り上がっていきます。この「パン」という音は、サラウンドで無定位に音作りされており、頭の中で鳴り響きます。それまで、控えめな音作りであったこの作品は、ここから大きくそのカラーを変えるのです。
いろいろなサラウンドを聞きましたが、音が強い意味をもっているこの作品のクライマックスは、とても印象深いものです。
今のハリウッド映画は、あまり趣味性が強くなく、アンケートに基づいて作られた平均的な映画・・・という印象を感じるのですが、この映画は、「これって、わかるかい?」という感じで作られています。
ビル・コンティの音楽は、静かで求心的な感じが強く、なかなかの名曲です。
もっとも、サウンド・トラックには、そうした音楽は入っていません・・・買うだけ無駄なサウンド・トラックでした・・・(^^;
日本のカラテ映画って、この作品のコブラ会を主人公にした作品みたいな感じですね・・・(^^;
アメリカ映画のほうが、日本文化の精神性をテーマにしちゃうという、典型的な作品のひとつです。もちろん、多分にエキゾチックに描いているので、日本人としてはそちらが気にはなりますが、作品のテーマの崇高さは、それでも失われていないと思います。日本の映画は、現代は別として、最近まではモダニズムに毒されているだけという感じが強く、こうしたポスト・モダンでライトな感覚が足りないですよね。

ちょっと用語の使い方が美術史的な使い方ではないで注意してくださいませ・・・

見終わってから、不思議な爽快さがある作品です。
余談ですが、作品中では、日本文化として説明するのではなく、オキナワ文化としてカラテは説明されていきます。

ベスト・キッド2 (The Karate Kid Part II)
ベスト・キッド2
(The Kaeate Kid Part II ) DVD
監督
脚本
音楽
ジョン・G・アヴィルドセン
ロバート・マーク・ケイメン
ビル・コンティ
ソニー・ピクチャーズ TSDD-109451
ビスタサイズ/DOLBY DIGITAL
Region 2

好評であったKarate Kidの続編です。
舞台は、「ミヤギ」のふるさと、「オキナワ」です。
そこには、「ミヤギ」に恋人を奪われ、復讐を誓う「サトウ」がおり、因縁の対決、そして、弟子もまた因縁の対決に・・・
この作品に登場している「クミコ」役のタムリン・トミタも、むちゃくちゃかわいいですし、エキゾチックな「ダニエルさん」とのティー・セレモニー(お茶会)も美しいのですが、なんとなく、私はこの作品は、「やっぱし続編かな・・・」という感じがしています。嫌いではないですが・・・。

■タムリン・トミタ
この作品がデビュー作であった、数少ない日系のハリウッド女優
きしくも彼女は沖縄系で、この作品の設定、そのままなのでした。
初めて見たときは、目を見張ってしまいしました。
少女空手家という設定であれば、現代でも十分に受けたかもですね…(^^)

1作目では、「鶴の型」、この作品では「でんでん太鼓の型」が登場しますけど、なんだか、巨人の星の魔球みたいな感じがしてしまいます。
エースをねらえ!(山本鈴美香著・・・ちなみに今では教祖様です) が連載されていたときに、「はやく岡ひろみに魔球を打たせてあげてください」というファンレターが多くあったとかで、山本鈴美香は作品の中でそうした声に応えています。「魔球など存在しない・・・」と。この映画を初めて見たときに、面白かったのですが、その話を思い出してしまいました。
余談ですが、「ダニエルさん」は、一作目の彼女には、もう、捨てられていました・・・(^^;
東洋の知恵、そしてカラテに通じても、彼女は出来ない・・・という、悲しい設定は、毎回できた彼女に結局は捨てられ続けるという主人公ダニエルさんの設定として、ベスト・キッド1〜3まで貫かれていくことになります・・・(^^;

ベスト・キッド3 最後の挑戦 (The Karate Kid Part III)
ベスト・キッド3 最後の挑戦
(The Kaeate Kid Part III ) DVD
監督
脚本
音楽
ジョン・G・アヴィルドセン
ロバート・マーク・ケイメン
ビル・コンティ
ソニー・ピクチャーズ TSDD-109451
ビスタサイズ/DOLBY DIGITAL
Region 2

ベスト・キッドの際に優勝した「ダニエルさん」は、「クミコ」とも別れて・・・(^^;・・・次のカラテ大会での勝利を目指したくなります。
しかし、「ミヤギ」は、それはカラテの道ではないと、カラテを教えることを拒みます。
時も折、完敗したコブラ会は、復活し、「ダニエルさん」に刺客として全米優勝者を用意します。そして、「ダニエルさん」に対して、コブラ会の黒幕が、カラテを教えようと近づきます。
ミヤギの教えたカラテを失っていく「ダニエルさん」・・・彼女もカラテもなくなるとは、そりゃタイヘンだ・・・
この三作目は邦題に「最後の挑戦」と入っています。
そう、「ダニエルさん」の本当の旅立ちが描かれているのが、この作品です。
ベスト・キッド2で、ちょっとエンターテイメントに進んだシリーズは、3作目でとても大きなテーマ、「ダニエルさん」の人間としての旅立ちを描きます。
この作品は、1989年・・・作品上は1年しか経っていなくても、ラルフ・マッチオには5年もの時が経っていました。
「ミヤギ」の心は、「ダニエルさん」に継がれて行くのか・・・シリーズは、はじめのテーマに回帰していくのでした。
ベスト・キッド(Karate Kid)シリーズは、大ヒットした映画ではありませんが、強いファンがおり、今も愛されています。それは、この作品が描き出しているテーマそのものがもつ、力強さが故ではないかと思います。
「ダニエルさん」がこの作品のヒロインであった「ジェシカ」と、いい結果になれたら、いろいろな意味でよい結末になりますね・・・私には、そこを見取る力はありませんが・・・(^^;

ベスト・キッド4 (The Next Karate Kid)
ベスト・キッド4
(The Next Kaeate Kid) DVD
監督
脚本
音楽
クリストファー・ケイン
マーク・リー
ビル・コンティ
ソニー・ピクチャーズ TSDD-21581
ビスタサイズ/DOLBY DIGITAL
Region 2

この映画には、印象深いセリフやシーンがいくつもあります。

True Strength come from Inside

この映画のクライマックスシーンで語られる言葉です。
1994年に作られたこの作品は、監督も脚本も、新しい人たちになりました。
映画のスタートは、「ミヤギ」が第二次世界戦のときの表彰を受けるシーンから始まります。戦友の奥さん「ルイーザさん」も、亡くなったご夫君の代わりに式典に出ています。そして、「ミヤギ」が「ルイーザさん」のお宅に寄ったとき、亡くなった「ルイーザさん」の息子夫婦の残した孫娘「ジュリーさん」に会います。

■「ジェリーさん」は、若き日のヒラリー・スワンクが演じています。そう、アカデミー賞を受賞した、彼女です。

両親を失った悲しみを超えられない「ジュリーさん」、どうしていいかわからない「ルイーザさん」・・・「ミヤギ」は見かねて、「ルイーザさん」にカリフォルニアの「ミヤギ」の家に行くことを勧め、自らは「ジュリーさん」の元に残ります。
「ジュリーさん」は、自身の中に問題があるだけではありませんでした。彼女の学校には、アルファエリートと呼ばれる、学校と結託した暴力集団も巣食っていたのでした。
初めての作品が作られてから10年後、若者の気質が大きく変わったことを反映したこの作品は、新たなKarate Kidを女性とします。
もう、カラテ大会は、出てきません。
この作品のテーマは、「ミヤギ」のカラテの心を紡ぐ、新しい主人公を描く中で、人の心そのものが、テーマとなっています。
実は、この作品、アメリカの評論家による評価は最低・・・Karate Kidのファンも、存在を無視するという、かわいそうな作品です。日本でも、劇場公開はされていないと思います。日本でも、見た人たちの評価は、割れるんじゃないですかね。
アメリカで評価が出るはずのない映画でもあります。なにしろ、始まりは第二次世界大戦の時の実績をベースにした日系部隊の表彰から始まり、随所でアメリカ人のいやな側面をストーリーに組み入れてます。東洋の賢人の前にのたうつ、欧米の愚者たち・・・というシーンが、好感をもってアメリカで受け入れられるはずのない映画なのです。でも、今の日本人には、受け入れやすい映画かも・・・。

実は、私は、かなり気に入ってる作品です。

アメリカでLDを買ってから、家で見て、かなり気に入ってしまいました。で、DVDも出たので買ったいう感じです。

■私が買ったのは、DVD Boxで全巻セットになっています。

こうした作品をオリエンタリズムなんて簡単に分類したがる人が多いですが、本当にそんな簡単にラベル付けできますかね。なぜなら、こうした作品を作る背景とテーマそのものを思うと、このタイプの作品が、実は日本には皆無なことに気付きます。つまり、映画としては、意味的にちっともオリエンタリズムではないんですね。全くの、アメリカ映画のひとつのジャンルなのです。
カラテ・キッドのシリーズが取り扱うテーマは、「空手バカ一代」と比較するまでもなく、日本の作品で取り扱われることはほんどなく、アメリカの、特にカリフォルニア系文化が、どのような進展をしているかを感じさせるものになっています。
ところで、この作品には、禅僧が講堂でラジカセの音楽に合わせてダンスするシーンとか、とんでもシーンが多いのですが、私はそれがまた、好きです。

「なにをしているの?」
「坊さんたちは、楽しんでいるんだよ」
「彼らは精神的な指導者じゃないの?」
「踊りすら踊れないような精神的な指導者なんかを、信じる者はおらんさ」

■訳は、私です・・・(^^;

ごもっとも・・・(^^)v
私は、このシリーズは、1作目と、この4作目が好きです。


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