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封印は、解かれました

2004/04/14

01 知っていても、封印していたこと・・・

かるばどすほふは、規模が大きくなっていますが、それでも、見たこと、知っていることをすべてコンテンツにしている訳ではありません。徒然酒のように写真を撮りたい放題に見えるコンテンツですら、撮影と掲載の許可に基づいて限られた資料だけで構成しています。同様に、どのコンテンツも所詮は一部のことであり、理由があって、意図的に話題の核になる点を封印していることも、少なくはありません。
浜崎あゆみ関係で、封印していた話題がありました。
それは、A BEST発売にまつわる話題です。

duty
avex AVCD-11837 \3,059
オリジナル発売日 2000年9月27日
BEST
avex AVCD-11950 \3,059
オリジナル発売日 2001年3月28日

実は、私はA BESTに相当するアルバムが出ることを、duty発売以前から情報を得ていたのでした。
この2つのアルバムは、発売間隔がとても短いことで知られています。半年間隔でフルアルバムが発売されるのは、とても珍しいことです。その理由について、ある程度客観的に説明しているコンテンツが、かるばどすほふにはあります。アーティストよファンを守れ ファンよアーティストを守れです。
でも、実は、このコンテンツは多重な目的でかかれたものでした。ひとつは客観的に企業の実情があるという分析、もうひとつは、明示していませんが、このような販売戦略はとるべきではないという意味合いを、特定の人に向けたものです。特定の人とは、私と同じように、A BESTに相当するアルバムの発売を、早くに知っていた人たち、つまりそうした企画をした人たちのことです。その人たちが、もしも見たら、ちょっと驚くような書き方をしてあります。でも、そうした前提がない人には、それは感じられないと思います。
このようなことを知っていたという話題は、私の親しい人など限られた一部の人には、話したことがあります。しかし、情報そのものを確認する術もなく、また、そうした話題は当時では行き過ぎた誤解を招く可能性もあるかとも思っていました。で、それについて封印することにしたのでした。
この封印は、自分で解くことはないと決めていました・・・別に解く要件を決めていたわけでもありません。解くべきときは、自然とわかるものであると思っていました。
そして、2004/04/12に放送されたNTVのスーパーテレビ情報最前線 「浜崎あゆみ 光と影 25歳の絶望と決断」を見ていて、この封印は解かれました。彼女の言葉が、もはやこうした話題など気にかけない自身がすでにあることを示したからです。
そうした強さを持った彼女に対して、封印するものなど、もはや必要ないのでした。
そして、現実の世界で、人はどのように生きていくものなのかを、若い人たちが知るためにも、書いた方がいいと思うようになったのでした。

02 こんな風に、私は聞いていました

時は、私が浜崎あゆみのDVDを見て、興味を抱いたころ、しかし、まだ、ファンとはなっていないときでした。実は、当時はそれほど興味ある話題でなかったため聞いた時期がはっきりしていないくて、2000年の8月だか9月だか・・・夏であったと思います。まだ、アルバムdutyが出ていないときでした。私は、dutyから本格的なファンになったのであり、それ以前は、ちょっと面白い・・・というスタンスでした。そのため、関心が当時に薄く、記憶がちょっとあいまいです。

その頃の詳しいお話はこちら

■ホステスさんと食事ってなに・・・(^^;
余談ですが、クラブで飲むと女の子のノルマ消化のために同伴するため一緒に食事をしたり、アフター(お店が終わってからのこと)でどこかにいくことが、時々あります。これは、お客さんの義務みたいなものです。

場所は、銀座、当時は隆盛であった高級クラブh(今もありますけど、もう落ちぶれました)のホステスさん(今はもう引退しています)とアフターで食事をしているときでした。話題は、以下のような感じでした。読み物として、まとめていますし、私も一言一句を正確に覚えているわけでもありません。ですから、ドキュメンタリではありませんが、こんな展開でした。唐突に、彼女が話し始めたのでした。


「ねえ、かるばどすちゃん、ちょっと聞いてよ、頭に来たんだ、お客さんの話を聞いてて」
「うん、なに?」
「浜崎あゆみって知ってるでしょ」
「ああ、最近はわかるよ、Hちゃんに似てる歌手だよね、DVD買ったんだ」
「あの子って、今すごいスランプらしいのよ、落ち込んでいて大変らしいの」
「ふーん」
「でね、あの子の会社の人たちが、浜崎あゆみはもうだめかもしれない、最後に売るためには、ベスト盤かなにかを出して宇多田ヒカルにぶつけて、ぱーっと売るしかない、とか言ってたのよ」
「まあ、ビジネスだからねー、そんなのもありじゃないの、しかし宇多田ヒカルとは大きく出たもんだ、浜崎あゆみってそれだけの子なの…それで終わりにするってことかな」
「ねえ、今まで売り出していて、儲けて、それで、もうだめだって、最後はそういうものなの!会社は売り上げで大変らしいけど」
「仕方ないじゃん、商品だもん、会社からすると。売れるときに売るしかないからね。でも、道義的にはどうなんだろう、あの業界って古い体質じゃないかな、東芝EMIだっけね宇多田ヒカルは・・・うっさいんじゃないのかな・・・」
「なんか、トップに話しつけたみたいなこと言ってた、OKって…そんなのあるの」
「あるある、コ・マーケティングっていうんだ。しかし本気だねー、たしかavexって株式公開して時間が経ってないよね、株価低下で大変だからでしょ、きっと」
「世の中ってそういうものなの」
「うん」

実は、この話は聞いた後、記憶の片隅に追いやられていたのでした。私は、アルバムdutyが出てから、浜崎あゆみの本格的なファンになりました。
dutyの登場は、逆にあまり知らなかったので、アルバムそのものに感動して、ファンになりました。そして、この話題はファンになる前の話であったため、記憶の片隅にそのまましまわれていたのでした。まさか、浜崎あゆみのファンになるとは思っていなかったからです。A BESTの発売スケジュールが入ったときにも、そういえば、ベストを出すと昔に聞いたなー位にしか思い出しませんでした。
その片隅に行っていた記憶が、話しているシーンとともにドンと思い出されたのは、A BESTを買いに、発売日前日に会社をちょっと抜けてヨドバシカメラに行ったときです。いつもなら人が並んでいるはずの無い平日の売り場に、宇多田ヒカルのファンが列を成しているのを見たときでした。
あ、このことだったのか…そのときに思い出したのが、この銀座で聞いていた話しだったのでした。そして、ファンをここまで煽っていることに憤りを感じました。率直なところ、それはファンの心理であり、第三者としてその話題を聞いていた私の時のものではありません。もはや、当たり前じゃん・・・という客観的な視点だけではないのでした。

03 封印した理由、解いた理由

率直なところ、こうした話題の事実関係は、不明ですし、調査もできません。また、今となっては、調査するほどのことでもないでしょう。事実は、すでに確定しているのですから。
それに、私は、報道関係者ではないですし、特ダネを探している人間でもありません。ですから、本当なら話題にする理由だって、この話を聞いたときにはありませんでした。今回話題にするのは、浜崎あゆみを取り巻いている現実を説明することが出来ますし、そしてどのように人は生きていけるのかを、浜崎あゆみを通して理解してもらえると思ったからです。
ここでご紹介したような銀座の情報というのは、実はたくさんあり、いろいろな話題が登場します。業界の専門家であれば、そうした事実は知っていることでもあります。かなり多くの話題が出ており、実は、とても正確であったりもします。新聞の社会覧を見ていると、遅いなーとか、表面的だなー、と感じることもあるくらいです。
今回の話題は、私が浜崎あゆみのファンとなる前のころの話題で、きっかけはホステスさんの憤りを聞く側になったというだけのことでした。元来、ホステスさんはそうしたことを明らかにすることはありません。しかし、ホステスさんもやはり人なので、見ざる、聞かざる、言わざる、では通し切れない時があります。私は、そんな時に居合わせただけだったのでした。
しかし、いずれにしても、私はA BESTという名前は知らないわけですがベスト版の発売があることと、それが宇多田ヒカルのアルバムと同時期になることを事前に知っていた…ことになっていたのでした。
以前に書いたコンテンツ「アーティストよファンを守れ ファンよアーティストを守れ」は、ここでご紹介した情報があったため、ファンとなっていた私からすると、ふざけんなよ、というファンの思いから書いたものです。しかし、ここでご説明した内容は、なにも書かないように注意しました。私が知っていた情報を、同じように事前に知る人だけが、「なんでこいつはこう書ける?!」とわかってもらえるように書いただけです。そして、この情報は、意図的に封印しました。
なぜならば、当時の浜崎あゆみのファンや宇多田ヒカルのファンは、それぞれアーティストをとても本当に大切にしていました、というか、その動向に翻弄されていました。マスコミが自身の媒体を売りたい一心から、ありもしない対立の構図を盛り上げていたからです。

このようなマスコミの過剰な展開は、背景があった可能性もあります。つまりレコード会社とマスコミが結託していた点があったかもしれないということです。実は、当時から疑っていました。アルバムの売れる数なんて、時期が違っても数字で出るわけで、比較はいつでも出来るのですから、話題にすることそのものが不条理ですので・・・。

いずれにしても、過敏になっている人たちや、当事者たちにはタイミング的にインパクトの強い話題ですし、当のアーティストが知ったときにどう思うか、心配だったのでした。しかも、情報の出所は、いわゆる消息筋です。ごちゃごちゃした話になっても、意味はあまりないと思いました。
でも、この封印は、2004/4/12に放送された日本テレビスーパーテレビ「浜崎あゆみ 光と影 25歳の絶望と決断」を見ていて、彼女が

「人間として生きてやれと思った。
ある意味、もう、なんだろうな、
そう、組織と戦ってやれみたいな、
自分が属しているはずの組織なのに、戦ってやれと思った、うん。」

と語ったときに、この封印は解かれたのでした。
その言葉を浜崎あゆみが明らかにすること、それは、浜崎あゆみが自身のすべてを明らかにすることに躊躇しない強さをもっていることを意味しています。そして、幸いにも、彼女自身だけではなく、この話題に関係する人たち(つまりホステスさんとか)も、ここでご紹介した話題は、ほとんど支障はないはずです。
聖書にいわく、「闇の中で光を隠すことはできない」…こうした話題が明らかになっても、いい時が来たのだと思います。
この話題は、そうした話を聞いて驚くかもしれない若い人たちにも、意味があるでしょう。だから、ご説明を加える必要もあります。
物事には、幸不幸の性格はありません。それは、受けとる側が定めます。浜崎あゆみが、番組の中で「ある意味、もう、なんだろうな、そう、組織と戦ってやれみたいな、自分が属しているはずの組織なのに、戦ってやれと思った、うん」という言葉を語ることを明らかにした以上、その戦いとは、実は組織と個人の対立などではなく、組織に巻き込まれなく、自身をしっかりと確立することであったのでした。
そうした彼女の選んだ生き様は、多くの人が知っていていいことです。
なぜならば、彼女だけではなく、私たちすべてが、一度はこの道を辿るのですから。

04 浜崎あゆみとは、誰であり、なんなのか・・・

かるばどすほふの伝言板で、書き込みをしていただいているこーちゃんとお話しているときに、このように書かせてもらったことがあります。

Msg No: 2299 2004/02/19 13:40

.......
浜崎あゆみを理解するとき、

浜崎あゆみという個人
浜崎あゆみという企業に所属する人
浜崎あゆみというアーティスト
浜崎あゆみという商品とブランド

という4点を有機的に理解する必要がありますどこかの視点に偏りすぎるだけで、浜崎あゆみの別な側面を見失うのではないでしょうか。
.......

この話題は、大切な話題です。いくつもの視点に立たないと、理解できないことは、浜崎あゆみに限らず、私達すべてのものにあることです。
そして、多くの人が、どれかひとつの話題に視点を置いています。
そして、かみ合わずにいたり、混乱しているからです。
真実とは、それぞれの視点に存在しており、互いに犯しあうこともありません。
実は、たくさんの真実が、そこには存在するのです。
私が、意図的に、これまでご説明してきた話題を封印した理由は、企業の立場、商品やブランドとしての浜崎あゆみが、どのようなものであるかについて、誤解されやすいであろうと思ったためでした。
しかし、それらについて説明し、個人と、組織とは、どのような関係があるのかについて、説明していきたいと思います。そうしたことに悩む人たちにとって、きっと、浜崎あゆみから受け取るものがあるからです。
個人としての浜崎あゆみ、アーティストとしての浜崎あゆみは、述べる人が多いので、それほど強調するまでもないでしょう。かるばどすほふの、風になれ!浜崎あゆみのシッポの秘密妖精と…魔法と…現代も、そうした主観的、間主観的な浜崎あゆみを述べています。
しかし、企業における浜崎あゆみ、商品としての浜崎あゆみ、つまり客観的、間客観的な浜崎あゆみは、詳しく述べてはいません。
浜崎あゆみ自身もA BEST発売を知らされた際について、スーパーテレビでインタビューにこう答えています。

「あの頃はね、あたしは浜崎あゆみという人間だと思ってた。私は、自分のことを。浜崎あゆみという一個人であり、人間であり、女であり、っていうふうに思っていた。
だけど、そうじゃなくて、あたしは、組織の中の一部であって、さらに言うとavexという大きな組織の中の、あたしは大事な商品なんだなーと、いうふうに、解釈しました。そうでないと、納得がいかなかった。」

この話題に続くインタビューは、インタビューアーがちょっと下手かな・・・

そうした現実に直面すると、驚くのは誰でも同じです。
しかも、それは現実のひとつであり、避けられない事実なのです

05 浜崎あゆみが所属してる企業はどうした状況であったか

浜崎あゆみが所属している企業は、アクシグ、avexグループのアーティスト・マネジメント企業です。
avexは1998年10月に店頭公開、1999年12月に東証第1部に上場しました。
そう、A BESTの前年なのです。
あまり株式に詳しくない方のために説明すると、店頭公開や上場とは、会社の株式を広く公開して、多くの人に買ってもらうことで、資本を集めることが出来るようにすることです。企業は、そうした集めた資本により、新しい事業を展開していきます。投資家は、そうした結果に生まれる、株価の上昇や、配当により利益を受け取ります。
企業は、株式を公開することで、経営者のものではなく、株主のものになります。
株主に対して、利益の約束を行うことが、求められるのです。経営者は、株主の意向により、容易に交代させられます。
このようなシステムが「株式会社」であり、そうした株主/投資家の利益を守るために、様々な法律により企業には、多くの情報公開の義務が課せられています。
さて、A BEST当時のavexはどのような状況だったでしょうか・・・これについは、会社四季報をベースに、アーティストよファンを守れ ファンよアーティストを守れでご説明しています。以下に引用いたします。

avex は小室哲也のお陰で今日の礎を築きました。avexには若い会社が故の活力があり、失敗もあります。1999年代の同社の最大の失敗とは、ファン層の育成ノウハウを持たなかったために、アルバムの人気が出てもそのフォローをできず、アーティストが短命化していたことでした。ですから2000年は、ファン層育成の為に大々的に投資、そして2000年上期は赤字になってしまいました。これを救う圧力はすべて浜崎あゆみに集まったのです。

辛らつな表現ですが、これは会社四季報で使用された表現そのままです。
株式会社とは、このように分析され、説明されるものです。
avexという会社について、音楽関係者とか、ファンの人が抱く感覚と、根本的な違いがあることがお分かりいただけるでしょう。
このような状態であれば、株価は低下するだけです。もしもこのまま推移して、決算の時に赤字になれば大変なことです。そして、それは1部上場時に株を購入した、株主/投資家に対する最大の裏切りであり、avexは企業として失格であることを示しています。社会的には、軽蔑されることであり、その軽蔑は経営者に対して形になります。最悪では、経営者は交代することになります。
当時の株式の専門家からのavexに対する評価も厳しいものがありました。失笑を買っていたのです。これも、アーティストよファンを守れ ファンよアーティストを守れでご紹介しています。これは、大手証券会社の支店長から聞いた話題です。

昨年(2000年)の夏にavexの社長が証券会社向けに講演をしました。avexという会社を説明し、証券会社から投資家に株を勧めてもらう必要があるからです。企業経営者の義務でもあります。上期の赤字を報告し、下期にこれを解決し、今後(なんと)8年間の営業計画を示しました。そして、同社は利益率が60%もある企業であり、如何に素晴らしいかと説明をしたそうです。それを聞いた証券会社のお偉いさんの感想はこうでした。浜崎あゆみただひとりに企業の浮沈をかけている企業ではないか・・・小室哲也に逃げられた理由はアーティストに充分報いていないからではないのか?だから利益率が60%などという異常な話題が出るんだ。浜崎あゆみが袂を分ったり使いつぶしてしまえば来年もわからない企業がどうした根拠から8年計画を立てられるんだ・・・・

当時のavexは、企業設立にして、最大の危機を迎えていたのでした。
これは、浜崎あゆみただひとりが、救うことが出来るのでした。
商品としての浜崎あゆみ、それだけがavexに残された選択肢であったのでした。
そうした姿が、当時の、社会的な、言い換えると、客観的な、浜崎あゆみの姿です。

06 1プロダクト・カンパニーを許さない投資家

浜崎あゆみは、そうしたオンリーワンでありながら、それにふさわしい立場は得られません。
なぜならば、浜崎あゆみだけではavexという企業はどうしようもない状況であるという、別な真実もあるからです。それはなぜか・・・avexが、株式公開したためです。株式公開することにより、企業の本当のオーナーとは、投資家達になります。
投資家は、企業に対して安定的な成長を求めます。
そして、彼らには明確な視点があります。
1(ワン)プロダクト・カンパニーを嫌うのです。
1プロダクト・カンパニーとはなにか、それは1製品のみで成立する企業のことです。
そうした企業は、その製品の寿命が尽きたときに、終わります。それでは、投資にならないので、当然のことです。
そして、当時のavexとは、浜崎あゆみだけの企業であり、1プロダクト・カンパニーであるというが、実態なのでした。
avexは、投資家に対して、こう説明してました。
アーティストを発掘し売り出すサイクルを実現することで、企業の成長は続くと・・・。
昨年に読んでいた資料に、avexの社長が、浜崎あゆみに対して「社長が嫌いってあんまり言わないでくれよう」と話したという話題がありました。私はそれを読んで苦笑しました。
社長の立場では、社内に言えることは限られています。成功しているものについてなにか言うことは無く、社長の立場では、早く、浜崎あゆみの次を作れと・・・。
そんなことばかり言えば、「嫌い」くらい言われて当たり前です。
浜崎あゆみの社会的なジレンマは、この点にあります。
そして、ここには根本的な相克が隠されています。
つまり、音楽産業である企業がアーティストを大切に育てて発展させる立場であれば、浜崎あゆみを次のステージに進めなければならないのですが、それだけではなく、株式会社としての公約があるため、新しいアーティストを育てることも平行しなければなりません。企業のトップであれば、語る言葉は、うまく行かない、新しいアーティストの育成に集中的に話題は行くであろうし、浜崎あゆみが、気持ちいいはずもありません。
2001年のavexは、こんな状態で株主にこの回答を説明しています。
これも、アーティストよファンを守れ ファンよアーティストを守れからですが、元は会社四季報です。

会社四季報2001年春号によるavexについての解説は以下のようになっています。
[続伸]浜崎あゆみのシングルアルバムがヒット。音楽出版・アーティストマネジメント子会社の収益拡大にも貢献。01年度もあゆみ効果持続。海外アーティスト売込み、ロック部門強化も推進。二十五%の連続配当性向公約し、表記程度なら増配も。
[新人]韓国人歌手「BoA」の5月日本デビューめざす。販促宣伝費注ぎ込みミリオンヒットめざす。自己株償却を検討。
こんな風に、浜崎あゆみについての評価と、avexがなにをやろうとしているかとか、紹介されています。2001年も浜崎あゆみの勢いが続くと、会社分析の専門家も評価しているわけですね。また、BoAのデビューに総力を注力することも説明されてます。浜崎あゆみ以外の柱を打ち立てないと、企業としては問題だからです。株主に対して、すべてを説明しているわけですね。

如何でしょうか、今話題になっているboaは、こうして育てられてきたのです。
これは、株主に対する約束であり、avexは果たさなければならないでしょう。
しかし、ここで皆さんは不思議に思われませんか・・・音楽ってそういうものなのかと・・・
この答えを求めることが、avexの経営に対する課題の本質です。

07 それでも、人間として生きていく

ここまでご説明してきて、浜崎あゆみの立場がいかに大変なものであったかが、お分かりいただけると思います。
2001年ごろですが、avexの近くのデザイン会社で打ち合わせがありました。私は、早くに行き過ぎて、公園でちょっと雑誌を見て時間をつぶしていました。すると、若い人がふたり、話をしながら来て、近くで話し込んでいました。

「おい、知ってるか、うちの会社の売り上げの半分以上は、浜崎あゆみなんだ。だから彼女の人気が終わると、お終いかもしれない」
「え、株式も公開しているし、平気じゃないのか」
「そんなもんじゃないよ」

私は、苦笑しながら、雑誌を読んでいました。
なぜなら、そんなのは会社とか株式を知っている人には、自明であるからです。
また、食べさせてもらっていて、なにを気楽なことを話しているのかなとも思い、苦笑したわけです。
ここでご説明したような、浜崎あゆみを囲む現実を理解したときに、浜崎あゆみはどう思ったのでしょうか。それは、スーパーテレビでインタビューにこう答えています。

「もう逃れられないなら、引き返すことが出来ないなら、じゃあ、あたしはここでとことん生きて、人間として生きてやれと思った。ある意味、もう、なんだろうな、そう、組織と戦ってやれみたいな、自分が属しているはずの組織なのに、戦ってやれと思った、うん」

これは、様々な真実を知ったときに、それでも、真っ直ぐに生きていく人が出せる答えであり、人生から逃げない人の言葉です。
すでに述べたように、真実は視点により、たくさんあります。
企業における浜崎あゆみ、商品としての浜崎あゆみは、現実であり真実です。
しかし、忘れてはならない現実がもうひとつあります。
それが、人間としての現実であり真実なのです。
実は、会社という個人はおらず、組織という実態もありません。それは、私達が創るものです。
個人があるからこそ、成立するのが、企業であり、社会です。
真実は、1つではないからこそ、他の真実を認めても、自身の真実は輝きを失わないのです。
私達は、人間と、企業、社会と、折り合いをつけるのではありません。
そのバランスの中で、最善の道を、皆で作り上げていくのです。
浜崎あゆみの語った「組織と戦う」ということです。
でも、それは対立ではありません。
自分を折るのではなく、精一杯努力して、納得して生きていく・・・そのためには、自分自身の視点に立ち、歩んでいくことが大切です。それが人間の尊厳を知る人の選ぶ道であり、私たちの忘れてはならない基本であるからです。
こうした答えを、浜崎あゆみが述べているから・・・封印は解かれたのでした。

08 ところで・・・

浜崎あゆみは、いつA BESTの発売を知ったのでしょうか・・・番組ではわかりません。勘なのですが、dutyの制作後ではないかと思います。もっとも、発売よりもある程度は前にアルバムは完成しているはずですから、それは私が聞いたのと同時期かもしれませんし、私よりも後だった可能性もあります。
また、私が聞いた話題は、それよりもずっと前から検討されていたでしょう。企業の経営指標は、早い段階でわかるものです。ですから、打開策として、やむをえない検討であったのが、A BESTでした。客観的な感覚としては、そんなものだろうと思います。いい、悪いは別に無いことだと思います。
話題は飛びますが、番組としてのNTVのスーパーテレビ情報最前線 「浜崎あゆみ 光と影 25歳の絶望と決断」ですけど、感想でこんなメールを知り合いの子からもらいました。

あゆちゃんの きのうの 観ました☆
あの番組のスタッフ達をも 癒しちゃったね あゆちゃん (^-^)

的確ですねー
このメールを見て、いたく感心してしまいました。・・・(^^)

PS 追記・・・

コンテンツに出ているhちゃんという子から指摘されました。

「avexの人たちは、とってもあゆを大切にしているよ、昔から・・・」

このことも、お忘れなく・・・
企業の客観的な判断と、そうしたことには、関係はないのですね・・・
浜崎あゆみは、自身を確立したからこそ、企業の過酷な状況をも超えて、今に至ったのでした。


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