ぴんちぃ〜ぷぅ〜(濱崎歩)もびっくり
中日携手世紀同行・大型歌会の裏の裏
解説編

浜崎あゆみの中国名である濱崎歩(また、本名でもあります)の中国語読みは、びんちーぶーと日本語で書きます。その理由は、中国語の発音表記であるピンインでは、bin1qi2bu4と書くからです。でも、中国語(北京語/マンダリン)の発音は日本語と大きく異なります。特に、この場合の濁音は、日本語よりもかなり弱い発音になります。ですから、耳で聞いたイメージで書くと、「ぴんち〜ぷ〜」という感じです。ですから、まあ、かわいいし、ぴんちぃ〜ぷぅ〜と書くことにしました。
内容的には、中国の新聞の芸能欄みたいに、書きたいだけ書いちゃいました・・・あはは、中国に再入国できなくなったりして・・・

2002/9/23-10/5,6,9

似ている点・・・似ていない点・・・

2002/9/22に北京工人体育場で行われた、記念中日国交正常化30周年大型歌会に行って見ました。で、いろいろと、日本とは違いがあったのがあんまり面白いので、ここでは整理して理路整然とご紹介しようと思います。

見聞記として書いてあるコンテンツ、ぴんちぃ〜ぷぅ〜(濱崎歩)もびっくり 中日携手世紀同行・大型歌会の裏の裏 見聞編もあります。

写真は・・・ちょっとだけ、中国の新聞社が公開したものだけです。カメラを持ち込まなかったものですから・・・ゴメンナサイ。
このコンサートには、いくつか特徴的な性格がありましたので、わかった範囲で整理してご説明しようと思います。
ま、ちょっとしたことから大騒ぎする中国の新聞を真似て、面白半分で書いていますので、ちょっとしたことからご説明を展開していますが、お楽しみいただければ幸いです。

コンサート会場と規模、アクセス

場所は、北京工人体育場です。工人体育館は隣にあります。

工人とは労働者という意味です。
中国で最新の・・・という話でしたが、日本の感覚では、あまり特徴が無い普通のスタジアムです。作りはちょっと雑な印象がありますが、日本の建物が世界的に見て精巧に出来ている傾向があるので、それは言い過ぎかもしれません。
オープンの大スタジアムで、全体のキャパは6万人、中国の重要なイベントがよく執り行われています。コンサートで使用される場合は、ステージが設置されますので、キャパはちょっと小さめになります。今回行われたコンサートの場合、キャパは4万5千人です。

日本ですと、ドーム型スタジアムが多く作られていますが、北京にはありません。技術的にまだ作れないのかもしれませんね。もっとも、日本のように雨が多い地域でもありませんので、それほど困りはしないと思います。
GLAYのコンサートは6万人でやるとのことですが、どんなステージを作るんですかねー・・・?・・・そんなステージ(渋谷の円形劇場みたいになっちゃいますもの)作ると、演奏できないと思うんだけど・・・。

実際に、当日の会場は、最終的にほぼ満席になっていました(このひっかかる言い方は、後ほど事情をご説明します)ので、キャパどうりの人が集まっていると思います。
ところで、この会場へのアクセスですが、北京の公共交通機関である、地下鉄とバスが、来る際には利用できます。ただ、地下鉄もバスも、路線の端に近い工人体育場では、夜10:00には終わってしまいます。公共交通機関が終了してしまうと、タクシー以外に交通機関は残らないのですが、工人体育場周辺には、あまり回ってこないそうです。事情を聞いた北京の人のお話では、夜9:30を過ぎてしまうと、帰るのがとても大変で、その人自身も昔ここのコンサートで遅くなってしまい、タクシーを探して1時間以上歩くことになってしまったことがあるそうです。
日本の常識では、このような大規模なコンサートが行われた場合、その地域の公共交通機関は、運転を延長したり、特別バスの運行を行ったりして帰宅の便を図ります。東京であれば、サントリーホールのような数千人というキャパのコンサートであっても、東京都が特別バスをコンサート終了時にあわせて多数出してくれています。しかし、北京にはそのような習慣はないようです。つまり、北京のコンサートでは遅くなると、簡単には帰れなくなってしまうのです。

どっちが共産主義/社会主義だかわかんない話題ですねー。
ちなみに、共産主義/社会主義というのは、外見だけ見るとお役所国家というだけのことかもしれませんねー。日本のお役人より、もっとくだらないかも・・・

また、自家用車の普及率は、今の中国では低く、駐車場も多くはありません。通常、工人体育場にある駐車場は警備関係とvipくらいしか使用できませんので、隣の工人体育館の敷地内に駐車することが多くなります。ただ。ここも許可がないと駐車できません。つまり、自家用車で帰れる人は限られた人だけです。
言い換えると、工人体育場でのコンサートは、10:00以降になると、そう簡単に帰ることが出来ないという、立地上の問題があります。
そして、今回のコンサートは、予定そのものが7:30〜10:00PM、実際にはちょっと押しましたので、もっと遅くなりました。つまり、参加した人の帰宅についてほとんど配慮していないコンサートでした。このような状況は、主催/計画側には自明でありながら、平気で遂行したようです。もっとも、お国柄そうしたことには頓着しないのかもしれませんが・・・まあ、この辺から、日本の常識は通用しなくなってきていますね・・・。

私がコンサートについて行く前に相談をした北京の人たちのほとんどが、これは行くとタクシーくらいしか交通機関が期待できないので、簡単に帰れないですねーと話していました。そのため、私は日本からのコンサートツアーグループから離れて遊んでいたのですが、この時間帯だけ合流して、日本旅行の手配したバスを使用しました。当初はリムジンを手配しようかと思いましたのですが、帰りにうまくピックアップしてもらえる気がしなかったので諦めました。
また、日本旅行が日本からのツアーのため大型バス2台を停車させた工人体育館の駐車場には、中国側幹部向けと思われる大型バス6台も停車していました。他に、ドイツ車等も多く停まっていましたので、上級幹部の私用車と思われます。

ちなみに、中国では夜遅くまで出歩く習慣はあまりなく、夜10:00は、北京ではしっかりと遅い時間です。10:00過ぎで支障なく帰れる場所は、北京の交通網が集中する天安門広場近辺だそうです。
なお、コンサートそのものは、よくここ工人体育場で開かれています。2002/10/5に行われる喜太郎のコンサートも7:30開演となっています。終了は、曲目からすると、遅くても9:30PM、帰宅に問題が無いスケジュールです。

コンサートチケットは無料・・・とかいうけど、それは結局のところ嘘みたい

中国のコンサートチケットは、販売される場合は、日本よりもはるかに席によって価格差があるように設定されているようです。また、価格そのものも、中国の物価を基準に考えると、決して安くありません。先に説明した喜太郎の場合、100元から1000元まで(1200円〜12000円)段階をもって価格が設定されています。北京でお洒落な東方新天地のフードモールで一般的な昼食や夕食を取ると、10〜20元ですし、CDは50〜70元ですので、チケットの価格の高さをおわかりいただけると思います。

ちなみに、日本での浜崎あゆみのコンサートチケットは席による価格差はありません。しかし、クラシックなどですとこうした価格差は一般的なものです。ですから、クラシック式の価格設定ルールでチケットの価格が決められているのかもしれません。

で、今回のコンサートは若い人たちが聴けるように無料にする・・・という発表が行われていました。このようなチケットの価格の状況をみる限り、中国と日本で手を携えて新世紀を進もうというコンサートなのですから、全く正しい判断です・・・この話だけでみますと・・・
ただ、問題はどのようにコンサートチケットを配るかということでした。中国の新聞によると、当初日本側は、大学などに配布しようと提案したようですが、中国側はこれを一蹴、経費が多くかかってきているし(つまり経費の回収を図りたいし)、興味の無い人の手元に渡っても仕方がないと理由をつけ、CD購入者に無料で配ることにしました。そして、北京の人に聞いたら、そのCDとは、協賛企業になっている中国側音楽産業の発売しているCDだったのです。購入した人に郵送で送るというのでした。チケットをもらえたのがどのようなCDかは不明なのですが、出演者またはスポンサー企業の発売しているCDだと思います。ただ、びんちぃ〜ぶぅ〜(濱崎歩)をふくめて、日本側アーティストのCD供給量がもともと少なく、基本的には中国側アーティストのcdが中心であったと思います。
この方式について、3つの問題があります。

後に説明しますが、実際のところ、かなりのチケットは、建前として説明された方法では配られていなかったようです。つまり、発表と実行には、大きな乖離があったようです。このような、日本人からすると許せないいかれぽんちな話題は、残念ですが中国社会では今でもなお一般的なことのようです。

また、私の聞いた範囲の北京の人たちの話では、そうしたCDを買いに行っても、もともと入荷しないとか、よくても売り切れなどで、全く入手できなかったそうです。
また、別な話では、スポンサー企業はかなりチケットを独自に配布していたようです。メインスポンサーであるトヨタ自動車ではなく、サブスポンサーの中国企業がですが・・・。

今回の場合について、具体的には不明ですが、一般論としてメインスポンサーの出すお金は、サブスポンサーの100〜10倍くらいの金額になります。この開きは、主催者が決めるのですが、相当に開きになるのが常識です。

率直なところ、チケット配布方法は闇の中です。実際には、建前上は無料、実際にはなんらかの方法で中国側スポンサー企業の売上に役立てるためにチケットを使用したものと、後述しますが中国権力者層によりチケットが消費されました。中国のマスコミはこの点について調査する気も無いようです。まあ、マスコミレベルで見れば、やはり全体主義国家なので、国家に都合が悪いことを調べるはずも無く、まあ、そんなものかとも思いますけど・・・。
ちなみに、私は旅行会社のおかげでいいチケットを入手しました。また、中国の友人も私のためにチケットを用意してくれていました。でも、旅行会社のほうがいいチケットでしたので、そちらで観ました。

余談ですが、GLAYのコンサートもGLAYのCD販売を行い、購入者に抽選でチケットをあげる方式だそうです。これも、ウソっぽいなーと思います。だって、中国でGLAYはそんなに知られてないし、王府井(ワンフーチン)で最大のCDショップですら店頭でGLAYのアルバム見つけられませんでした。コンサートはこの1ヵ月後でしょ・・・(^^;

会場で見る限り、VIP席と呼ばれていたアリーナ席の大部分は、CDを購入してチケットを入手した人には見えませんでした。他のスタンド席と比較しても年齢層が高く、複数の人が連続して席を獲得していたからです。日本でも席はある程度コントロールされていますが、ここまで露骨なコントロールの例は無いですね。どたらかというと、役得席がVIP席であるという印象が強い運用が行われていました。

チケットあれこれ

私が入手した二枚のチケットを以下に示します。
いずれもアリーナ席/VIPチケットです。

VIPチケット 最前列ブロック
VIPチケット 2列目ブロック

私が使用したチケットは、赤いほうで、日本旅行が手配してくれたものです。今回のコンサートのために日本から行く人のために、中国側が特別に用意してくれたチケットであるようです。このチケットを使用した中国の人は、特に権力がある人のようです。
もう一枚のチケットは、中国の友人が私のために用意してくれていたチケットです。
以下のサイトの人は、同じ赤チケットで、しかも私の席の近くの人でした。つまり、中国の特権階級の人だと思います。

http://www.2002jc.jp/Japan/present/0922-zheng.html

もっとも、この人の書いてあることについて、建前で書いているという印象が強く、かるばどすほふのでこのページについて教えていただいた方に対して、ご返信として、以下のような書き込みをにしました。

あ、このページですね
知ってます。
この人の言うのも、もっともなんです。
中国でココ・リーはセクシースターで通っていて。
ファン層は・・・中年です・・・(^^;
この人のチケット赤ですよね。このチケットの人は最前列ブロックです。私もそうなのですが・・・ですから、VIPで、特別な人です。カメラの撮影内容からして、家庭用ビデオですよね。内容からして、ココリーのファンですね・・・(^^;・・・コンテンツに書いて、消してしまったのですが、ココリーが登場したときに呆けた顔をしてビデオ撮影している人が多く、ビックリしてしまいました。困ったことに、このカメラアングル、私の席の近くです。まさか、あのおじさんかと考えてしまいました。余談ですが、この人の席、Gacktのファンに囲まれていたはずです・・・(^^)
さらに、余談ですが、同じVIP席でも、1ブロック後ろは、チケットは白なんですよ・・・。
反応が普通だったとしか書けなかったこの人がちょっと不憫ですね。席を立った人がいたというのが実態で、浜崎あゆみが終わったら一斉に立ったという感じです。その背景もコンテンツで説明しましたけど・・・。帰るしかないんですよ、もう。でも、中国の人は、席を立つのが普通の反応というのは、笑い話ですよね。やっぱり、まずいなーと思ったのでしょうね。
コンテンツでも一部だけ紹介しましたが、ココリーのファンは浜崎あゆみと比較されるのを嫌がっていたみたいで、翌日の報道が浜崎あゆみ一辺倒になったことに不快感を持った可能性高いですし・・・。これが、翌々日の楽屋問題のでっち上げ記事にの背景だと思っています。もっとも、ココリーも浜崎あゆみも気にしていないと思いますが。ここでも書きましたが、中国の新聞のサイトで行われているこのコンサートで誰が良かったかという投票は、浜崎あゆみと酒井法子が圧倒的です。
あと、意図的にコンテンツでは説明を抑えているのですが、想像以上に日中対抗コンサートというイメージの人、多かったようです・・・。日本人は、けっこうあっさりしているのですが・・・。
あんまり書かなかったのですが、中国系アーティストは、香港のアーティストがメインで、純粋な中国系は傍流でした。でも、帳尻は合わせてあるんですよね。どこまでも政治的ですね。
ここに話題の本質があるんですけど、若者のために行ったはずのこのコンサート、実態はちょっと異常です・・・
ついでの話題ですが、このホームページのオーナーシップをとっている委員会の委員長と委員を見ると、背景が余計わかります。トヨタ自動車の社長とエイベックスの会長が登場しています。失敗しかねない計画のため、両者が一肌脱いだ・・・というのが実態でしょうね。
コンサート開始時に、谷村新司がトヨタ自動車に謝辞を述べていました。とても変でした。
ホテルのコンシェルジュは、このコンサート知らなかったし・・・
チケットの配布の不透明さから考えても、どこが中日携手なんだか・・・。
歌手全員が歌うときには、観客の半分は舞台に背を向けていました・・・日中の未来がそこにある・・・なんてことはないでしょうけど。蛤日族、中国でも増えているそうですから・・・日本の文化侵略と非難している記事を読みました。そうした論調は、VIPレベルでは一般的みたいですよ。それが闇雲に欧米のアーティストを招聘している背景みたいに思っています。異常なんですよ、この会場で翌週にはクレイダーマンのコンサートがあるんです・・・驚いてしまいました

参加アーティストは、ボランティア

コンサートが表向き無料(すでに説明しましたように実際には中国側スポンサー企業により自社への利益誘導等にチケットを使用した模様ですのでこう書きました)ですので、日本の常識ではですが、アーティストもボランティアです。私が調べた限りでは、日本側から参加したアーティストは5組、スタッフを含めて総勢56名が参加しています。

これらの数には、現地取材を行っていた、オリコン、KYODO、フジテレビの関係者は含まれていません。

このための移動のためのエアーラインは、全日空がある程度、もしくはすべてを、ボランティアとして、無料、または特別割引で提供したと思います(私の想像では、きっと無料です。ケチるぐらいならスポンサーなんてしないもんです)。56人全員が全日空を利用していたからです。また、パンフレットのスポンサー企業にも全日空が入っています。そして、当日の会場の画面には、全日空のcmが放送されました。これは、全日空がなんらかの負担をしたことに対する、主催者側からの見返りであるのは、当然でしょう。
中国側アーティストは、ボランティアであったか不明ですが、おそらくボランティアだと思います。
ただ、ダンサーやバックのサポートなどの手配は、日本側アーティストは谷村新司だけ。このコンサートの演出責任者のひとりでもあったのですから、まあ、自分の都合に合わせたのでしょう。中国側は、複数のアーティストにそうした配慮が行われていました。この演出費用は、すべて主催者側負担だと思います。もっとも、それすらも、出演者でもあるといえるので、費用負担は無かったかもしれません。ですから、単に、演出上の身びいきです。これは、日本では許されないような不自然なことですが、中国どころか欧米でもそれほど不思議なことではありません・・・世の中というのは、そうしたものです。出演者には不快なことでしょうが・・・。

音楽の形が現れるスタッフ数

日本のアーティストが参加した際の総人数が、音楽の形の性格を示していました。どこまで正しいかわかりませんが、わかった限りの参加人数(アーティスト本人を含みます)を表としてまとめてみましょう。

アーティスト
人数
タイプ
藤舎名生
3
笛演奏
GACKT
17
ライブ
酒井法子
4
カラオケ
谷村新司
6
カラオケ
浜崎あゆみ
22
ライブ

カラオケのタイプの場合は、少人数で実現できますが、ライブの場合は人数が多くなることは、自然なことです。
中国側アーティストのこうした人数の確認が出来ませんでしたが、同様な傾向があると予想することは、自然です。つまり、零点楽隊は10〜20人、他のアーティストは4〜6名くらいであったろうと思います。
現代の音楽は、多くの人のコラボレーションにより実現しているわけですね。
余談ですが、他に4名の人がアーティストに関係しないスタッフなどとして参加しています。

主催者とスポンサー

日本の報道では、中国政府主催、日本大使館後援、という感じですが、ちょっと実態を翻訳し過ぎです。よく日本のマスコミが使う、うそです。たしかに、日中政府の合意に基づいて計画が立てられ遂行されていますが、その中心になっているのは、別組織です。以下に、手元の資料から説明します。

以下の文字ですが、中国語簡体字で、日本語に対応する文字で私がわかるものは置き換えてありますが、そうで無い文字は○にさせていただきました。中国語の文字を使用すると、皆さんのブラウザが「中国語フォントのダウンロードをしましょうか・・・」といいはじめるので、ご迷惑をおかけしますので・・・。

主催者

中国人民対外友好協会
中国国際友好連絡会
中国日本友好協会

中国日本友好協会は、日本の日中友好協会とは全く異なる、中国側の組織です。実は、私ははじめ、コンサートについての情報を中日友好協会に電話して得ようとしたのですが、「中国側が独自に行っているので、なにもわからない。中国の中日友好協会に直接問い合わせて欲しい」と言われてしまいました。この二つの友好協会の間を結ぶ友好はあるのだろうか・・・と思ってしまいました。ほとんどの中国関係で日本がらみの公的な情報は、日中友好協会が知っているものなのですが・・・。

協力

北京歌華文化発展集団
北京歌華太陽文化芸術有限公司
株式会社二十一世紀行程
中日携手世紀同行執行委員会

後援

2002年「日本年」「中国年」実行委員会
「中国文化年」「日本文化年」中方組織委員会

TV制作

中国中央電視台(CCTV)

Radio制作

北京音楽台(FM97.4)
香港電台

特別協賛(主スポンサー)

トヨタ自動車

協賛(サブスポンサー)

北京森○○○田汽○○○服務有限公司
全日空航空公司
崑崙飯店
北京○○○安保○○服務中心
北京歌華音像有限公司
北京方正○宇通信技術有限公司
中日合資北京燕山粉研精机有限公司
信泰投資有限公司
北京○○工資有限公司
○来容辰葡萄酒有限公司

これらからわかる点は、このコンサートは基本的にすべて中国側が進めた計画であったということです。また、この計画内容について、中国の新聞によく登場するようになるのは、9月以降、びんちぃ〜ぶぅ〜(濱崎歩)の参加が決まってからです。私も、それまでこうした計画があることも知りませんでした。
後援となっている

2002年「日本年」「中国年」実行委員会
「中国文化年」「日本文化年」中方組織委員会

は、書き方がちょっと不思議です。なぜか、日本側組織を先に記しているからです。日本側の組織である「2002年「日本年」「中国年」実行委員会」のメンバーを見てみると、副委員長にトヨタ自動車会長、avex会長、実行委員に全日空会長が入っていることがわかります。つまり、後援どころか、スポンサーであり、メインの出場者の提供元であったわけです。中国側資料で、ここだけ日本の組織を先に説明している理由は、意外と深いかもしれませんね。

2002年「日本年」「中国年」実行委員会名簿

ここでスポンサー費用を試算してみましょう。中国側企業は、直接にスポンサーを行ったことに対する見返りを得ていた可能性が高い企業が多いようですので、当然ですが広告等は当日行われませんでした。しかし、日本側企業は全くのボランティアであるようで、見返りとしてでしょうが、コンサート開始前の1時間ほどの間に、大型画面にトヨタ自動車と全日空のtvコマーシャルが放映されました。これは、スポンサーがいる場合には一般的なことです。実は、社会常識として、このことから、スポンサー企業の提供した金額を類推することが、ちょっとは出来ます。なぜなら、広告時間は、出資額に応じて配分されるからです。その価値が価格の価値があるとかどうかはスポンサー企業が決めることです。もっとも、今回の場合、日本のスポンサー企業は、会場におけるcmの価値はもともと認めていないでしょうが・・・。本当のボランティアであったと思います。
正確には放映された時間を測っていませんが、全日空とトヨタ自動車のcm時間は1:10くらいでした。ですから、全日空負担費用を10倍にするとトヨタ自動車のスポンサー額と考えていいと思います。

余談ですが、全日空はちょっとしたイメージ広告、トヨタ自動車はF1のイメージ広告です。私もはじめてみました。これらからも、両企業が善意からスポンサーを行ったことがわかります。イメージ広告ほど無駄なものは無いので・・・。
余談ついでですが、なぜトヨタ自動車が

席のタイプ日本での価格席数
日本円
人民元
ビジネスクラス
216,800
19
4,119,200
267,481
エコノミークラス
177,200
37
6,556,400
425,741
56
10,675,600
693,722

この推定では、日本発料金でチケットを計算しています。みなさんは、ディスカウントチケットもあるだろうと思われるでしょうが、スポンサーがものやサービスを提供した場合、定価で計算するのが一般的ですので、ここで示した計算式で正しいと思います。なお、席の種類と数は、ちょっと違っていたかもしれません・・・調べられた範囲で低めに見積もっています。
トヨタ自動車スポンサー費
全日空の10倍とすると、日本円で約1億円、中国人民元で700万元という感じだと思います。すごいお金・・・(^^;・・・f1参戦を報じるビデオを会場で繰り返し1時間放映する金額としては、ちょっと異様ですね。政治的な背景があるということですね。
ちょっと余談ですが、中国側スポンサーが販売した音楽CDが4万枚あるとすると、60*40000ですから、240万元です。末端価格ですが・・・。

またまた、ちょっと余談ですが、サブスポンサーに 北京○○○安保○○服務中心という警備会社が入っている点が面白いですね。中国には、海外の企業に対して変わった習慣があり、日本の大企業などの社長が行くと、警備のためのオートバイなんかが守ってくれるのですが、実は、有料なんです・・・あはは。請求元は、警備会社だったり警察だったりします。実際には、事前に警備の必要について問い合わせがあったときに、これを断るとなにをされるかわからないので、みんな払っています。・・・あれ、これは書いてよかったっけか・・・(^^?・・・ま、いずれにしても、そうした背景から、警備会社がサブスポンサーに入ったのでしょうね。

厳重で、ピントはずれな警備体制

私は日本旅行のツアーバスで、4:50PMごろ会場につきました。
6:30開場ですので実際にはかなり早めだったのですが、日本でのコンサートをご存知の方でしたら決して早い時間でないことはおわかりいただけると思います。ただ、このコンサートではかなり早かったようです。
そのため、警備を行う警察と警備会社の到着を見物することになりました。
グレーやカーキ色の制服を着て、小隊単位に行進していく様は、日本人には見慣れないものですが、ちょっとは来ていた中国の若者には別に不思議な光景ではないようです。あまり気にせずに、遠巻きにしていました。日本人は、私のように面白くて腕章になにが書いてあるの確認しようとするものとか(私だけかもしれませんが・・・)、離れてキョトンしている人とか、いろいろな反応でした。
この制服を着ている人たちは、武器を携帯している様子はありませんでした。デザインはほぼ同じ制服で、グレーの制服は首都警察、カーキの制服は警護員だそうです。その管理ルールは軍隊から援用されたもののようで、同一に見えます。
人数は正確には掌握できませんでした。きっと1000人以上だと思います。
また、ゲートには金属探知機が設置されていました。会場に入る人すべては、金属探知機のゲートを通ります。ところが、この金属探知機のゲートは感度が鈍く、かなり金属を帯びていても平気です。どうも、銃などに備えたもののようです。私は、財布を繋げているチェーンがあったのですが、反応しませんでした。

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会場内では、約6列おきに、ブロックの両側に1名づつの警備員が配置されました。座席に座っています・・・(^^;・・・ですから、ひょっとすると人民軍の兵士に対するボーナスとしてこの任務があった可能性もあるかもしれませんね ・・・ こりゃ、ただの想像ですが・・・
また、アリーナ席すべては、VIP席と呼ばれていました。約8000席ありました。
これらの席は、家族やブロック左端を縦に2席取るなど、このコンサートとしては不可思議な座り方の人たちが多かったです。CDを買った人がそんな席の取り方、出来るはず無いですから・・・つまり、VIP席は、本当にVIPで、旧中国共産党幹部系の人たちが、好きに取っていた席であった可能性が、高いということになります。日本でもある程度は似たことをしていますが、ここまで露骨で徹底しているのは見かけません。浜崎あゆみが2001年のcdlの際に最前列に知り合いを座らせたことを気にしたことと比較すると、まあ、まったく異なる感覚ですね。
VIP席は前から3層に区分され、それぞれが4ブロックに分けられていました。それぞれの層の間には2m起きに警備員が配置され、層間を移動するとチケットをチェックします。
また、VIP席中央の最後部1ブロックは、すべて人民軍兵士と思われる人たちに割り当てられていました。200〜400人だと思います。また、警察であるグレーの制服の人たちの席も100名分ほどありました。非常時には遊軍となるのでしょう。そうでないときは、なかなかいい席です。まあ、基本的にはやはりボーナスかも・・・。余談ついでですが、左袖側VIP席には、雑技団約100名分の席がありました。
これらの警備員は、最前列を除いて、すべて舞台側を向いています。日本での警備は客席側を向くことから考えて、警備員がなにを目的にしているのか、ちょっと考えるものがあります。ひょっとすると、暴動時に客席を制止したり、または、客席を暴動から保護する目的かも知れません。日本では、アーティストの肖像権や放送権保持者の権利保持が第一の目的ですので、大きな違いがありそうです。
また、日本では考えられないのですが、舞台左袖奥には、爆発物処理車と思われる車がありました・・・あはは・・・(^^;

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これだけ厳重なのですから、カメラで撮影するなんて不可能と思いますでしょ。でも、この警備の人たち、写真撮影、ビデオ撮影は、なにも気にしていません。中国の人たちは、撮影し放題でした・・・言い換えるとカメラ小僧天国でした。いいおじさんが、家庭用デジタルビデオカメラで、法悦の表情で、舞台を撮影しっぱなしでした。開いた口がふさがらなかったのですが、実は、内心、中国はそうだと感じていたので、私も考えていたのです。きっと今回は、本格的なカメラで撮影するチャンスだぞって・・・実行しなかった自分が悔やまれます・・・(^^;

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でも、声援のため席を立つと、制止します・・・あはは・・・あははは・・・。
この警備は、テロと、暴動対策です。よっぽどそうした事件が起きているのか、単に恐れているのか、なにを警備していいのかわからないでやったのか、ちょっとわからないのですが。

私は、実は最後のパターンがこの警備の本当の理由だと勝手に思っています。

ですから、アーティストの肖像権も、なにも、だれも守ってくれません・・・あはは・・・国家がやっていると日本で報道しているコンサートでこれでは、国家がアーティストの権利を侵害すること、奨励しているようなものですね。
返す返すも、いい写真を取れるチャンスを、惜しいことをした・・・と、ちょっと思う、かるばどすです。

アーティストの保護を知らない場内警備

私が会場についてとき、ぴんちぃ〜ぷぅ〜(濱崎歩)のリハーサル時でした。私は、聞こえてくる歌声を聞きながら「あんまり、設備は良く無さそうだなー」と、うつらうつらと考えながら、散歩がてら工人体育場の周りを回っていき、たまたま人だかりを見つけました。見ると、スモークガラスを使用したリムジンが2台停まっており、100人ほどの人だかりで埋もれていました。これは、濱崎歩のリムジンで、リハーサル後に楽屋へ戻るためのものでした。外には、警備の人たちが隊伍を組んで歩いているのですが、お構い無しです。結局濱崎歩のスタッフが集まっているファンの間を掻き分けて、濱崎歩をリムジンに届けたのでした。

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これって、今回のツアーで一貫した話題なのですが、アーティストの安全と権利を保護するための警備は、行われていませんでした。そうした概念を、まだ理解できていないというのが、実情なのかもしれません。
これに関連した話題は、9/25の中国の新聞にも載っています。当初の予定では楽屋は濱崎歩とココ・リーが同じでした。そうした中でいろいろと問題が発生したようで、警備上の理由から濱崎歩側が抗議し、警備要員が増員されたりなんだりしたようです。
想像に難くないですね・・・ココ・リーにかこつけて押しかける中国の人たちと、対応せざる得ない濱崎歩のセキュリティ(アメリカからそのまま同行しています)、どうしても部屋の問題に決着をつける必要もあったでしょう。そもそも、濱崎歩は本人をいれて総勢22人です。どんな楽屋か見ていませんが、それだけの規模の楽屋はそうそうありません。そんな大所帯が、カラオケで歌う予定のココ・リーと同じ場所で準備をはじめたら、ココ・リーだって大変です。部屋の片隅に追いやられるわけには行かないでしょうから・・・香港の大スターなのです。中国側は、カラオケでよかったココ・リーと濱崎歩の根本的な音楽のスタイルの違いを理解できていませんでした。この辺に、濱崎歩がリハーサル後にリムジンで移動せざる得なかった背景がありそうです。

パンフレットでの濱崎歩の紹介はこんなです。
「日本高中女生信奉的”新領袖”代言人--濱崎歩」
日本の三流芸能新聞とか奥様向けテレビ番組のアホなコメント言う人そのまんまですから、中国主催側が濱崎歩をどのように理解していたかがわかる感じがします。

どのようなコンサートであったか

日本の報道を帰国後にチェックしたのですが、日本と中国が5組づつ、と報道しています。なんで、そう嘘になるのか・・
以下に曲目と内容を示します

アーティスト曲名発表前
藤舎名生+中国側太鼓開場曲(笛子独奏/威風舞鼓)
零点楽隊相信自己
愛不愛我
GACKTspeed Master
rain
Another WORLD
劉俊愛我毎一天
劉俊+起凱広島之恋
毛宇寿声依旧
了○真似○
酒井法子微笑
藍色的免子
酒井法子+谷村新司好日旅行/我只在乎○組曲
孫楠我○○○○球
I Believe
アラン・タム像我○○的朋友
夏日寒風/愛情○○組曲
谷村新司勝利者
far away
星(昴のことです)
ココ・リー刀○旦
月光愛人
真情人
濱崎歩LOVE
M
HANABI
全員で主題曲 Jewel/宝石心

アーティスト数で、中国側は7、日本側は5です。
開演曲と終演曲は日中合同で、それを除くと中国画側が13曲、日本側が12曲です。
この中で、濱崎歩が参加予定前に決まっていたアーティストの曲には、発表前に○をしてあります。新しく追加された曲が無ければコンサートは夜9:30には終了していたと思いますが、当初から夜10:00までのコンサート予定でしたので、参加が無ければ、それぞれの歌う曲数が増やされていたでしょう。
この中で、本当にライブ演奏であったのは、藤舎名生、零点楽隊、GACKT、濱崎歩だけです。あとは、カラオケで熱唱してました・・・中国の聴衆は、それでいいんですかねー?
なお、アーティスト数が中国側が多い理由は明快な気がします。CDの発売に関係付けたチケット配布をやりやすくしたことにあると思います。

無能でいかれた舞台演出・・・アーティストと観客は、ただの将棋の駒か・・・

舞台演出等には日本のスタッフも一部名を連ねていますが、基本的には中国側が中心に行ったようです。日本のスタッフは、谷村家のひとたちの名前が並んでいますが、そうした方々の中国に行った日付(9/21)から考えて、実務を行ったというよりも、名前を貸しただけだと思います。
率直なところ、舞台は、1980年代の感覚で、古臭いつくりでした。コントロールできるライトはたくさんありますが、舞台の中央には大きなステップが広く高く用意されています。私は、子供の頃にテレビで見た歌番組を連想してしまいした。
これでは、ライブ演奏を前提にしていない舞台の構造です。中央のステップが邪魔になり、まともにバンドを配置できません。
また、単純な構造の舞台でもあるので、ライトの使用だけがキーワードの舞台です。ですから、スモークを多用せざる得ません。実際、コンサート中スモークが途切れるシーンは少なく、フルライブのシーンくらいでした。他のシーンは、いつもスモークだらけ・・・歌う人の事なんか考えていません。スモークは、歌う人にとっては吸い込むものなので、ろくなものではないのです。演出を行った人物の、無能の証しです。
また、ライブ演奏時の、バンド機材の切り替えも、舞台暗転だけ・・・場を繋ぐトークも満足には無く、濱崎歩の時は、総合司会も出てこれないで谷村新司が急遽出てくる(ように見えました・・・なにを話していいかわからないでいましたので)ほどでした。まあ、日本でこんな馬鹿な演出したら、大変な批判を受けるでしょうね。
でも、本当のいかれた話題は、大切なコンサートと始まりと終わりそのものでした。
藤舎名生のすばらしい笛の演奏は、静寂の中で始まらなければなりませんでした。そのためには、場内アナウンスにより静かにさせ、入場者を停止させる必要があります。しかし、それらの処置は行われませんでした。喧騒の中で、がやがやと絶え間なく入場が続く中で、演奏が開始されました。私は、氏の無念を思いました。

藤舎名生はマイクに歌口(吹くとこです)を一生懸命近づけて演奏していました。これは、マイクを使用したことが無い演奏者がよくやる誤りです。笛の音は管尻(歌口とは反対側の笛の端)から出ます(楽器演奏者は、楽器のどこから音が出ているかをあまり理解していないものです)。ですから、本当は管尻をマイクに近づけなければなりません。もともと邦楽は音の性格の関係でPAになじまないものですので、藤舎名生がPAを使用した経験が乏しく、そうした知識をもっていないことは不思議ではありません。しかし、中国側音響スタッフはそうした初歩的なアドバイスをリハーサル時にしないのでしょうか・・・喧騒とした中での演奏をさせられた藤舎名生の、その舞台での様に、余計に哀れを感じました。
中国の報道では、同氏の演奏について、なにも触れていません。いったいだれが同氏を中国に行かせたのか・・・日本の伝統芸能に対する冒涜ぐらいに思います。

また、コンサートの終わりもそうでした。帰宅できなくなるため、濱崎歩をひと目みて帰ろうというひとたちは、それを達成して、演奏中に帰る人もいました。それは、仕方が無かったと思います。まだ濱崎歩のときはたいしたことはなく、良かったと思います。しかし、谷村新司がこのコンサートのために用意した「主題曲 Jewel/宝石心」のとき、濱崎歩を観てしまったためか、観客の半分が帰ってしまったのです。谷村氏はどう思ったのでしょうか・・・。

谷村新司以外の日本側アーティストの表情が冴えない「主題曲 Jewel/宝石心」。そりゃそうです・・・この歌のとき、観客席の半分はもう帰ろうとしているのです。この歌のあと、残った客の拍手の後、三々五々アーティストは舞台の袖に向かいました。でも、CCTVの編集はぜんぜん違うでしょうね・・・お楽しみに・・・(^^;

この背景には、中国側演出のアーティスト軽視と、コンサート軽視があると理解せざる得ないでしょう。

あと、あまり書きたくないですが、中国側スタッフによる、北京のコンサート事情を知らない日本側に対する嫌がらせも、ないとは言えないでしょうね・・・。このコンサートは、最後はそうした状況になることは、目に見えていましたので。中国の一部の人の嫌日感は、事実として存在しています。韓国と同様に嫌日教育が行われていますので、別に不思議な事ではありません。

最後に、舞台のスクリーンに、ロールで偉そうに演出側の名前を出した馬鹿さ加減は、この演出そのものが、放送関係演出家により行われたことを示しています(こんな屑といか言いようの最後のシーンを思いつくのは、そうした連中だけだという、偏見に基づいて書きました)。つまり、このコンサートは、コンサート自身の成功よりも、放送用ビデオ素材撮影のために演出されていたのです。
日本のコンサートではありえない、アーティストと聴衆を無視した演出・・・言い換えると、無能で狂った演出・・・中国のプロパガンダ演出文化の底の浅さを露呈した、中国の恥でした。私個人としては、中国の演出の最高水準がここにあったと思う気はありません。おそらく、放送を前提としたために、ライブ・コンサートを知らない無能な演出家をアサインしてしまったのです。しかし、きっと、その分野では有能であろうと思いますので、cctvの編集するであろう映像物は良い出来でしょう。それが、編集と言うものなのです。しかし、その背景がこのような醜く、惨めなものであったことは、ここにはっきりと記しておきたいと思います。
そして、様々な善意を集めてほとんど無料で実現されたこのコンサートは、ccvtが編集したものとして広く世界に売られ、中国語圏内に販売されていきます。日本ではパーフェクスカパーしか放送しないこの番組は、これまで説明したような劣悪な環境をものともしなかった、濱崎歩やGACKTの熱唱を伝えていくでしょう。それは、ビデオの完成度を超えて、中国語圏の人たちに伝えられていくでしょう。

お粗末・・・濱崎歩、零点楽隊、GACKTを除いてカラオケ大会

すでにご説明したように、藤舎名生、零点楽隊、GACKT、濱崎歩の9曲以外、19曲はカラオケで歌たっただけです。
日本では、4万5千人も集めたコンサートでカラオケで歌うなど、考えられないことです。
この事実が、舞台構造がなぜ中央に大きなステップを用意した構造になっていることを説明しています。おそらく、もともとからカラオケしか考えていなかったのです。中国のライブの常識では、また、中国の音楽のレベルは、まだ、日本の昔の歌謡曲水準にしか至っていなかったのです。
これほど聴衆を無視したコンサートを日本で行えば、大変な騒ぎになりそうですが、中国では平気みたいですね。
このコンサートを行った際の中国/日本の混成スタッフチームの総勢は、70名強・・・浜崎あゆみがコンサートを日本で行う際は200名ですから、当初からこの演出はカラオケ大会程度のものであったと考えるのに、十分なものがあります。

本物は伝わる・・・

しかし、本物は伝わります。
特に、濱崎歩の熱唱は、圧倒的でした。

個人的には、Gacktもこのコンサートの演奏では気に入っているのですが、中国の人は日本や欧米のようなスタイル、いわゆる参加型のコンサートの形態になれていないので、乗り切れないみたいですね。

コンサート前日まで、日中アーティストのくだらない比較記事に終始していた中国の新聞は、コンサートの翌日、濱崎歩の熱唱をたたえる記事で埋め尽くされました。それは、本当の賞賛の嵐でした・・・。それだけの熱唱であったことは、日本の報道をご覧になった方も感じられたとおりでした思います。

実は、帰国後に、たくさんの人から「よかったですねー、あのライブにかるばどすさんが行ってると思ってTV見てましたよー。凄かったみたいですねー」といわれました。まあ、現地に行っていたフジテレビの編集も良かったんでしょうけど(代表取材だったんだと思うのですが)・・・でも、本当に素晴らしい熱唱でした。

感想・・・パンドラの箱をひっくり返したようなコンサート

これまでご説明したように、このコンサートの背景や実態は、ずいぶんといろいろな話題があります。もっとも、このような興行には大きなお金と利権が動きますので、日本でも、いろいろな話題があります。また、お国柄からして、実際のところは・・・というのは、まあ、そんなものだと思います。
私の感覚では、中国側のアーティストは、零点楽隊はけっこう面白かったです。香港の大スターであるアラン・タムやココ・リーは、ステージの大芸人という感じです。他の歌手は・・・学芸会みたいですね。それも、中学校くらいの・・・。
率直なところ、中国のアーティストは、零点楽隊を除くと、他の人たちは、あてがわれた娯楽という感じでした。

特に、ココ・リーが真情人を歌い終わった最後に、観客席にベリーダンスさながらにお尻を振り、それに盛り上がる中国の観客を見て、おぞましく感じました。ココ・リーの観客を見切るしたたかな計算には、感心しましたけど・・・。この人は人気あるだけあって、とてもいいですね。

このコンサートの印象を一言で述べると、パンドラの箱をひっくり返したような感じでした。
様々なものを観た気がしました。現代中国や日本の様々な側面が、音楽の形をまとって次から次へと現れていたからです。そして、パンドラの箱から最後に登場したのが、濱崎歩でした。神話の中ではパンドラの箱から最後に現れたものは「希望」でした。物語の中では控えめな登場でしたが、濱崎歩は圧倒的な存在感で、力強く現れました。
濱崎歩やGACKTのような、現代日本の音楽システムが実現した、現代的な感性の率直な表出を基本とする音楽が中国に行くことは、素晴らしいことだと思います。
これから物質的に豊かになっていく中国において、これからケンタウロスの時代に入る社会にとって、希望という形をまとった、本当の豊かさへの道が開かれるように感じるからです。


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