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部屋のドアを開けたらホテルマンがガサゴソ (^^;

ドイツの暑い日々

ドイツに出張したのは、いろいろな打ち合わせをする事と、ドイツで行われる国際ユーザ会で日本からくる私の会社の人たちと合流するためでした。
このころの私は、1年の三分の一はドイツに滞在していましたので、ドイツでお客さん達に合流する事は自然な事でしたし、国際ユーザー会が開かれる場所はウィズバーデンで、いつも滞在しているフランクフルトからすぐの場所でした。
私はドイツ国内でホテル手配をしましたので、インターコンチネンタル ウィズバーデンを予約しました。ドイツではインターコンチネンタルホテルはけっこう良いほうになります。
この年の5月の日は、ドイツがここのところ10年ほど見舞われている異常気象にぶつかってしまいました。なにしろ平年の気温が20度そこそこのはずなのに、35度もあったのです。今のドイツは毎年そうした異常な高温の日が年に1〜2週間はあります。
このような異常気象はドイツでは大変困ります。なにしろ、先進国のくせに、エアコンがほとんど無い国なのです。町を走るタクシーはきれいに清掃されたベンツですが、ベンツのくせにエアコンがありません。気温が35度もあってエアコンが無い車に乗るなんて、走るサウナみたいなものです。まして時速200Kmで走るアウトバーンを考えると、窓を広く開けるわけにもいきません。
こんな暑い時にユーザー会とも思いましたが、それに加えて現地ではカーニバルです。5月は夜の9時まで明るいので、カーニバルは12時くらいまでやっています。
山のような出店と人だかり。そして、炎天。そんな時に、このトラブルに合いました。

ドイツの暑い日々

フランクフルト アム マイン空港まで、お客さんと私の会社の取締役を出迎えに行きました。日本からは中の上のホテルを手配したと聞いていたのですが、現地で調べてみると皆さんが宿泊するホテルは、ドイツの常識で中の上なホテルですから、日本の常識では下の中から上くらい。エレベーターのドアは手で閉めますし、部屋にはなんと、エアコンが無い(^^;。
炎天下の中で、これはつらいですよね〜。
ホテルの再手配をしましょうかと聞きましたが、まあいいやということでした。
では、カーニバルでも見ましょうかと時差ぼけの皆さんとウィズバーデンを飲み歩きました。
でも、さすがに時差ぼけが強く、夜9時にはみなさんホテルに戻られました。

「おいおい、なにしてんの(^^?」

で、私もホテルに戻りました。さすがにエアコンがあるホテルなので涼しくてうれしかったです。
気持ちよく部屋のドアを開けたところ、目が点になりました。
なんとホテルマンが手に5部屋分の鍵を持ち、私の部屋を物色しているではないですか!?。机の上にある私のかばんに手をかけていました。
「なにをしている」
「いやあの、その」
で、急いで部屋を出ようとします。もしも何か盗られていれば、逃がしたらおしまいです。ですから出口を塞ぎ(なにしろドアを開けた直後なのでそこに私は立っているわけです)、逃げられなくしました。また、ドアを開け放しました。こいつが武器を持っていたら逃げるためです。
「なにをしているのか聞いているんだ」
「あの、その、氷入れをとりに。あなたがオーダーされました」
「そんなこと頼んだ覚えはない」
「部屋を間違えました」
「では、私のかばんのところでなにをしていた」
「氷入れを探していました」
「そこにあるじゃないか」
「気づきませんでした」
「なにか盗ろうとしていたのではないか?」
「そんなことありません」
私の荷物には、いろいろと物が入っていましたので、心配になりました。私が荷物を調べればその隙にこいつは逃げてしまいそうです。で、ホテルマンなので一計を案じました。他の人間を呼んで、逃げられなくすれば良いわけです。
「信用できない。責任者をよべ。立ち会いのもとで私の荷物を調べる」
「あの、その・・」
「呼ばなければ、私がポリツァイ(警察)を直接呼ぶぞ」
これは効きました。ドイツの警察は、ヨーロッパの警察らしく、乱暴で強権的です。引き渡されたらたまらない事になりますし、だいたい、ホテルがホテルマンに対して警察を呼ばれれば、信用を失墜してしまいます。そして、それに対しての見返りは、クビです。失業率18%を誇るドイツで失業したら、目も当てら無い結果になります。

幸いに荷物は大丈夫だったけど、どう収めよう・・・

彼が電話したところ、フロントの女性が飛んできました。で、ドイツ語で彼の説明を聞き、そのままオウムのように話します。
「ご説明いたしますと、彼は部屋を間違えまして・・」
「それはもう彼から聞きました。私は彼が部屋を物色しているところを見ました。ですから、荷物が無事なのかを、ホテル側責任者立ち会いのもとで確認したいのです。」
「もしもなにかなくなっていた場合は、どうされるのでょうか」
「もちろんポリツァイを呼びます。この状況では疑われるのは当然でしょう」
「ポリツァイは困るのですが・・・」
「私の立場では、ものを取られていれば困ります。彼は従業員である以上、そのような場合はホテルの責任も問います。ですから、責任者の立ち会いを要求しているのです」
「私はそのような責任者ではありません」
「では、責任者を呼んでください」
結局きたのは、責任者の秘書の女性でした。フランクフルトで行われている、インターコンチネンタルホテルの会議に出席するために責任者は出払っており、2日後に戻るとの事でした。
「事情は分かりました。お怒りのところは、ごもっともです」
「では、荷物を調べます」
結局、荷物はOKでした。
「荷物は大丈夫だと思います。ポリツァイを呼ぶ必要はないでしょう」
「誠に申し訳ありません」
さて、話の落とし所はどうしよう。はたと考えました。荷物はOKで、何事も無くというのは、ちょっと変。で、良い考えを思い付きました。始末書です。
「私は大変に不快な思いをしました」
「ごもっともです」
「しかし、実害が無い以上、警察をよぶ必要はありません。しかし、ホテルからは償いとして、責任者からの詫び状を要求します。後日で結構ですから、私の日本の住所まで送ってください。あなたがたが正しくこの不快な事件について処理をした証をそうして示していただきたい」
「わかりました。支配人に申し伝えます。あの・・・もしもよろしければ、フルーツでもお届けしたいと思うのですが・・・」
「私は、なにかを要求する駆け引きをしているのではありません。ホテルには安全な宿泊を期待しているのに、裏切られたからあなたがたを呼んだのです。ですから、そうした気遣いは無用です」
ちょっとかっこをつけすぎでしたね・・・。くれるものはもらえば良かった・・・(^^;

詫び状は忘れたころに・・・

それから2ヶ月間経ち、忘れていたころに、ドイツから手紙が届きました。
内容はインターコンチネンタルホテルの支配人からの詫び状でした。なんと、ドイツ語のほかに日本語訳が入っていました。きっと、訳してくれる人を探して、送るのが遅れたのでしょう。ウィズバーデンの方に日本人は多くありませんので、結構大変だったのではないでしょうか。
内容は、お詫びと、自分の処置として担当者に対してペナルティを課した事、しかし担当者には犯意が無かったと信じてもらいたい事、そして、またウィズバーデンにきた際には宿泊していただきたいという常套句で締めくくられていました。立派な内容です。さすがドイツの管理職・・・。
でも、荷物が盗られていたら、たいへんだったろうな・・・。


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